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ペットボトルなどの茶飲料が普及したり
カフェではお茶をベースとしたラテなども人気となっている昨今。
茶葉を急須で淹れて喫する、というスタイルはもはや
たくさんあるお茶のいただきかたのひとつ、という感覚になりつつあります。
これからの日本茶の愉しみかたを考えるうえで
とても興味深い記事がありました。
→ 「【男性編】 日本茶にちょいたししたらおいしそうなものランキング」
→ 「【女性編】 日本茶にちょいたししたらおいしそうなものランキング」
(マイナビニュース 2013/03/12)
「日本茶にちょいたししたらおいしそうなものを教えてください」
という質問に対する複数回答の結果が紹介されているのですが
面白いのが、男性と女性でランキングにあまり差がないんですね。
1位 アイスクリーム
2位 黒蜜
3位 きなこ
4位 はちみつ
…と、上位の4つは男女ともに同じ順番だったそうで
5位については女性が 「ホイップクリーム」 、男性が 「ごま」 でした。
いずれも、まったりとしたコクや甘みのある素材が並んでいるのは
お茶のもつ苦渋みを緩和してくれる印象からでしょうか。
ちょいたし、という軽めなことばの響きからすると
アイスクリームが1位となるのは少し意外な気もしますけれども。
濃いめに淹れた冷たい煎茶やほうじ茶とともにフロートにしても
あるいは、濃く点てた抹茶とともにアフォガートにしても
非常に相性がいいですね。
甘みは私も、はちみつや和三盆で加えていただくことがあります。
とくにほうじ茶にはちみつ、玄米茶に和三盆、よく合うと思います。
黒蜜や黒砂糖は風味が強いので、ラテにしたときに使うことが多いです。
記事に抜粋されている回答者のコメントは
そのまま参考になりそうなものが多いので
お茶のアレンジをいろいろ試してみたいかたはぜひ読んでみてくださいね。
春とは名ばかりの余寒が続きます。
風邪やインフルエンザがまだまだ流行っているようですし
いよいよ花粉も飛びはじめ、健康管理に気が抜けません。
こんな記事が気になりました。
→ 「インフルエンザ、花粉症… 「免疫力」 向上で撃退しよう」
(産経新聞 2013/02/18)
うがい、手洗いといった日々の習慣はむろん大切ですが
体内に入ったウィルスや細菌などから自分の体を護る 「免疫力」 を
高めることも大切、という話題です。
残念なことに、現代の私たちの生活では 「清潔志向が高まり、
過度に微生物を排除していることや食生活の変化、
ストレスなどで自然免疫力は低下している」 といいます。
免疫力向上のための生活習慣の改善、なかでも食の面で
注目されているのが 「グルタチオン」 という成分なのだとか。
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抗酸化、解毒作用があり、
マクロファージにも含まれるグルタチオンは、
シスチンやテアニンといったアミノ酸を同時にとることで合成が進む。
シスチンは鶏などの肉類や卵、大豆製品に、
テアニンは緑茶などに含まれる。
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「グルタチオン」 とは聞きなれない名ですが
体内に存在するアミノ酸の一種(3種のアミノ酸からなる化合物)で
解毒や抗酸化のはたらきがあるそうです。
このワードで検索してみましたら、かなり多くのページにヒットしまして
この成分を配合した輸入品のサプリメントなども流通しているようです。
(経口摂取についての効果のほどはわかりませんが…)
肉類などに豊富なシスチン、緑茶に含まれるテアニンの同時摂取が
その成分の体内での合成を促進する、ということで
結局は、ごく身近な食品をバランスよく日々いただくことが
地道ながらも免疫力アップへの早道となるのかもしれませんね。
朝日新聞の 「声」 の欄にあった、こんな投稿が目にとまりました。
→ 「【声】 息子に茶柱を見せてやりたい」
(朝日新聞デジタル 2013/02/05)
家で、急須を使って淹れたお茶を飲む高校生が減っているという
最近のニュースを受けての
同じ年ごろの息子さんをもつ母親からの投稿です。
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自分は日頃、子どもにきちんと
お茶について教えているだろうかと不安に思った。
その若い母親を笑えないような気がして、
春に高校生になる息子と話してみた。
幸い毎朝お茶を飲むので、いれ方は知っていたが、
思った通り茶柱は見たことがないという。
急須は、茶(ちゃ)漉(こ)しにお茶の葉を入れるようになって
ずいぶん洗いやすくなったが、
引き換えに 「茶柱が立つ」 幸運には出合えなくなった。
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たしかにいまは、急須にもともと
目の細かな金網の茶こしがセットされたものが普及していて
お茶のくきというか芯の部分である 「茶柱」 が
その目をくぐりぬけて湯呑茶碗に出てくることはまれ。
湯呑のなかで立つシーンに出会うことが、より珍しくなりましたね。
また、お茶の葉とくきの部分を選別する製茶機械も
今日のものは精度がすぐれている、ということも
茶柱が縁遠くなった大きな理由かと思います。
さて、そもそも、どうして茶柱が立つと喜ばれるようになったのか
この記事にいくつかの説が紹介されていました。
→ 「 「茶柱が立つ」 と縁起がいいワケ」
(web R25 2013/01/25)
「いま流行りのステマ(ステルスマーケティング)」 説もあるんですね。
これなど、いかにも、という感じがします。
面白く読みました。
記事の最後に、「茶柱を立たせるポイント」 が紹介されているのですが
「茎の含まれているお茶を選ぶ」
「目の粗い急須を使う」
「少な目の茶葉で多目のお湯を使う」
の3点を守ったら、10杯中3杯で茶柱が立ったのだそう。
ちょっと淡白なお茶になりそうですが …
実験気分で、ご家族で試してみても楽しいかもしれませんね。
くき茶、棒茶、かりがね、といった名称で販売されているものを選ぶのが
勝率アップにつながるかと思います。
一昨日のこのニュース。
かなり意外な組み合わせにびっくりしました。
「緑茶に多く含まれるカテキンを
勃起不全 (ED) 治療薬とあわせて使うと、
カテキンの抗がん作用が大幅に強くなることを、
九州大の立花宏文主幹教授 (食品機能化学) らが
細胞やネズミの実験で確かめた。」
のだそうです。
抗がん作用が期待されるデータがさまざま報告される一方で
その効果を否定する研究もあったりと
まだまだ未解明な部分も多い、緑茶特有のカテキンのはたらき。
今回、マウスの実験で、ED治療薬との併用投与により
カテキンの抗がん効果が向上したといいます。
九州大学のこちらのプレスリリースに詳細がありました。
→ 「緑茶カテキンのがん細胞殺傷のしくみに基づいた
新しいがん治療法の発見」
(2013/01/22)
「今回発見したEGCGのがん細胞致死機構は
既存の抗がん剤とは全く違う仕組み」 という記述にも驚きました。
ちなみに、ひと口に 「カテキン」 といってしまうことが一般的ですが
厳密にはカテキン類にはさまざまなものがあります。
この記事にある 「エピガロカテキンガレート (EGCG) 」 というのは
緑茶にふくまれるカテキンの約半分を占める
もっとも代表的で身近なものです。
早い段階での実用化を期待しています。