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  • 2016.03.31 Thursday

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「お・さ・か・な・す・き・や・ね」 。

いわゆる “血液ドロドロ” 予防の食事には
これらが頭文字についた8品目を習慣的にとるとよいのだとか。

→ 「心疾患予防に 「おさかなすきやね」 つま先立ちとサプリも有効」
   (NEWS ポストセブン 2012/09/28)

記事によりますと …

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 代表的なのが緑茶のカテキン、青魚のDHAやEPA、
 海藻のアルギン酸、納豆のナットウキナーゼ、
 酢の酢酸やクエン酸、きのこのβグルカン、
 野菜の食物繊維やビタミン、ねぎのアリシン。
 これらの食材を覚えやすく、
 お(お茶)・さ(魚)・か(海藻)・な(納豆)・
 す(酢)・き(きのこ)・や(野菜)・ね(ねぎ)と呼んでいます
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

お茶が 「お」 なんですね (笑
いずれもごく身近かつ伝統的な和食の素材。 

緑茶のカテキンは、太陽をたっぷりと浴びて育った茶葉に豊富で
一般的には、柔和で若いうちに摘んだ、上級の茶葉にくらべると
並級の、お値段的にも求めやすい商品に多く含まれる傾向があります。
茶葉選びのさいには、ひとつの目安として参考にしてみてください。

その点でいいますと、弊社の定番商品のなかでは
 二番茶 使用の 「煎茶 息吹」 「玄米茶 乙御前」 等がおすすめです。

この 「おさかなすきやね」 、私は今まで知らなかったのですが
検索してみましたら、たくさんヒットしてびっくりしました。
医薬品メーカーのサイトなどでも紹介されているのですね。

いきなりすべてを食事に満遍なくとり入れるのが難しいかたも
徐々にでも、こうした食材の出番を増やしていってはいかがでしょうか。
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短時間の上手な昼寝は
仕事の効率をあげるといわれますけれども
具体的には、どれくらいの時間眠るのが効果的で
また、どんなことに気をつければよいのでしょうか。

→ 「短時間でスッキリ起きるためのコツとは?
   スッキリ起きる!効果的なお昼寝法」
   (web R25 2012/04/11)

この記事によると 「15〜20分」 にとどめるとよいのだとか。

「椅子に座って眠る」
「(衣服の)締め付けをゆるめて眠る」

といった、具体的なコツに関するアドバイスも。

茶業界はこれからの新茶期、朝がとても早いため
私もこの記事を参考にして
効果的な昼寝を生活習慣にとり入れてみたいと思います。

お茶に関しては、このブログでも以前ご紹介したことのある
カフェインの覚醒作用を活用する 方法が紹介されています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 【 昼寝の直前、カフェインを摂取する 】
 コーヒーやお茶など、
 カフェインを含んだドリンクを直前に飲むとよい。
 カフェインの覚醒効果は30分後くらいに表れるため、
 ちょうど昼寝から目覚めるべきタイミングで覚醒しやすくなり、
 スッキリ起きられるそう。
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カフェインは 夜の安眠のさまたげになりがち ですが
短い昼寝のあとの目覚めには、按配よく働いてくれますよ。
ぜひお試しください。
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京都・東福寺の開山堂にお参りしてきました。

→ 「東福寺公式サイト」

201203111200000.jpg

こちらの開山というのが、現在の静岡市北部
古くからの茶産地として有名な栃沢生まれの
聖一国師こと円爾弁円(えんにべんえん) です。

鎌倉時代の臨済僧で
静岡本山茶の祖とも伝承される人物なのです。

宋に渡ったのは30代のころ。
帰朝時には典籍など、多くの文物を持ち帰り
なかには、杭州産の茶の種子も含まれていたとか。
その種を郷里に伝えたともいわれます。

この開山堂、もとの建物は火災にあっており
現在のものは1823(文政6)年の再建なのだそうです。
上部に楼閣のそびえる造りで
リズミカルさも併せ持ちつつ、大陸の気風を感じます。

201203111158000.jpg

開山堂に向かう参道の左右の庭園もユニーク。
参道左手は、市松の砂紋が描かれた枯山水が主体で
右側はがらっと趣が異なり、築山式となっています。

つつじやさつきが楽しめる時季ももうすぐですね。
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個人的に、飲んでみたいと思っているお茶のひとつです。

→ 「【愛知】 足助で寒茶作り」
  (読売新聞 2012年1月16日)

愛知県豊田市の美しい山間の地、足助(あすけ)。
「足助寒茶(かんちゃ)」 は
そのあたりで古くよりつくられている番茶の一種です。

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 寒茶は、寒い時期に自生する茶で作る自家製茶。
 昔から一部の農家では山仕事の際、昼食に寒茶を飲んだり、
 火であぶった茶の木をやかんで沸かして飲んだという。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

大寒のころを中心につくられる、寒茶。
ちなみに寒茶はこの足助のほか
距離をへだてた徳島県の一部地域でもつくられています。

足助は、茶園で一般的に栽培されている園芸種ではなく
山中に野生、あるいは半野生の状態で 「自生する茶」 が原料。
そうした茶樹、いわゆる 「ヤマチャ」 自体は
関東から九州にかけて広く分布していますものの
これを自家用茶の原料とすることは、今では少なくなりました。

記事にある、寒茶を実際につくるイベントをこの週末行ったのが
紅葉の名所としても有名な香嵐渓(こうらんけい)にある
観光施設の三州足助屋敷。

検索してみましたら、公式サイトにこのお茶の紹介があり
また、ブログに今年の寒茶づくりの様子がアップされていました。

→ 「足助屋敷の手作り食品 : 寒茶」
  (三州足助屋敷ホームページ

→ 「寒茶作りはじめました。」
  (三州足助屋敷Blog 2012年1月11日)

一般的な煎茶や番茶とは、製法がちょっと異なっていて
長い枝ごと採った茶葉をそのまま樽に入れて蒸し上げるんですね。

それから、葉を枝から外して乾燥させるのだそうですが
素朴な自家用茶ですから、蒸しの次に揉む工程は入りません。
そのため、急須のなかで茶葉をお湯に浸して抽出するのではなく
やかんなどでぐつぐつ煮出して飲用するタイプです。

三州足助屋敷内の喫茶店などでいただけるとか。
暖かくなってきたら、ドライブのおりに足をのばして
山里の味を初体験してみたいと思います。
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寿司店で出される定番の飲みものといえば、お茶。

業界用語でいうところの “あがり” もそうですね。
当ブログでも 以前の記事
その語源など、少し触れてみたことがあります。

“あがり” によく緑茶が出されることの理由のひとつが
茶カテキンのもつ抗菌効果。
寿司店では生ものをたくさん食しますから
伝統的に、殺菌力を期待して用いられてきたとされます。

ただ、食後の “あがり” のみならず
食前、席に着いたらまず一杯のお茶を供してくれるお店も
少なくありません。

お茶を出す、という習慣にこめられた
寿司店がつちかってきた知恵や営業ノウハウについて
簡潔にわかりやすく紹介した記事がありました。

→ 「【京都】 元気が出る商売の話:
   「ビジネスサロン365」 から/463 すしとお茶」
   (毎日新聞 地方版 2011/10/18)

一部、引用させていただきますと。

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 まず、お客にお茶を出すのは、
 先に食べたすしネタと後から食べるネタの味が
 混ざり合わないための口直し。
 茶葉も上等な物は使わない。
 茶の香りが強く残っても困るからである。
 いい茶はいつまでも口に香りを残すのだ。
 熱々にするのは、先の味を消すと同時に、
 お客のがぶ飲みを避けるため。
 茶腹で満腹になられてはお店の一大事。
 お客の食欲が落ちたら、お店の致命傷。
 お茶はつぎ足さないで、熱々とすぐに取り替える。
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もちろんお店によって異なりますけれど
たしかに、並級の粉茶 などを熱いお湯で淹れて
かつ、冷めにくい形状である筒型の湯呑で供すところも多く。

「がぶ飲みを避ける」 とは、なるほど、合点がいきました。

「お茶はつぎ足さないで、熱々とすぐに取り替える」 のも
つぎ足しを好まないマナー的な配慮はもとより
茶腹 にさせないという、納得の理由があったわけですね。
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ちょっとおもしろい記事がありました。

→ 「恋愛を科学してみた!
   理想の告白シーンからデートスポット、勝負服まで、
   サイエンスから導き出された7つの必勝法...」
   (ギズモード・ジャパン 2011/08/27)

恋愛の 「7か条のサクセスストーリー」 が
科学的な研究発表論文を根拠に紹介されています。

どこかで聞いたことがあるな、という感じのものから
「告白は好きな人の右側でささやけ!」
という、なぜかしら??と気になるものまで、さまざま。

なかでも “お茶まわり” 的には、ひとつめの

「冷えるシーンより暖まってるシチュエーション!」

が気になりました。

人の印象と、物理的な温度の関係は密接なようで
そのとき過ごしている空間の気温・室温はもちろん
口にするものや手にしているものの温かさ冷たさなども
目の前の人の印象を左右する鍵となることがある、といわれますね。

一部引用させていただきますと …

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 例えば、心地よい室温の部屋の中で、
 あるグループにはホットドリンクを飲んでもらい、
 別のグループにはアイスコーヒーを飲んでもらってから、
 お互いの気持ちを語り合ってもらう実験を繰り返すと、
 温かい飲み物を楽しんだグループほど、
 相手のことを好意的に見やすくなるという
 実験結果が出そろっていますよ。
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これってきっと、恋愛関係にかぎったことではなくて。

初対面の人と会うときや、大切な話があるとき
あるいは仕事でしたら、たとえば会議や商談の場、等々。
室温設定とお出しする飲みものに少しの気配りをすることで
会話のなめらかさや弾みかたが違ってくるかもしれませんね。



<< 今日の記事のおもな関連記事 >>
 ◆ 2008/10/28 「自分があったかいと、他人にも」
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日本と台湾、お茶にまつわる慣習のつながりを感じさせる
興味深い記事が読売新聞にありました。

→ 「冠婚葬祭@台湾:〜婚の巻〜 結納 「訂婚」 でも披露宴
   ◇ お茶振る舞い家族に」
   (読売新聞 2011/08/23)

日本でいうところの結納にスタイルの似ている
台湾の 「訂婚」 について書かれたものですが
その儀式のなかに
新婦自ら、新郎側の家族に茶をふるまう場面があるといいます。

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 新郎側の家族に茶を振る舞う 「奉茶」 の儀式は、
 訂婚の最重要イベント。
 移植の難しい茶の木になぞらえて
 「他の男性の所には行きません」 という約束を意味する。
 その後、指輪の交換など日本でも見かけるような儀式が続く。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

これ、どこかで聞いたことがある話だな、と思いましたら
日本では全国的ではないものの
九州地方を中心に、奥三河の一部地域などでも
結納など婚礼の場でお茶が使われることがあるのです。

日本では大きくわけて、花嫁が淹れたお茶を飲んでもらう場合と
結納品として茶葉そのものが渡される場合とがあります。

たしかに、茶樹の植え替え、根づきというのは
成木になるにつれ比較的難しくなるのですけれど。
それになぞらえた、誓いといいますか、契りのお茶は
どんな味わいの一杯として胸に残るのでしょうね。



<< 今日の記事のおもな関連記事 >>
 ◆ 2007/12/06 「婚礼とお茶」
 ◆ 2011/03/07 「信長のころのお茶うけ」

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茶事といえば、未経験のかたにとっては
作法にのっとりお茶をいただく場、という印象が強いようですね。
そこで箸をとり簡単な食事をしたり
お酒が出たりすると知ると驚かれるかたも少なくありません。

この、茶事で出される料理について
先日の朝日新聞に、平易に紹介する記事が載りました。

→ 「 〈はじめての懐石〉 自然なもてなし 想像力楽しむ」
   (asahi.com 2011/08/03)

昨今、日本料理店で 「懐石料理」 をうたうところには
ちょっと高級なお店というイメージがありますけれど。

もともとの、茶事における 「懐石」 は記事にもありますように
「お茶を飲む前に、空腹をおさえておく食事」 のこと。
一連のプログラムのなかのあくまで “一部” なのです。

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 ご飯と汁、おかずという一汁三菜に、
 控えめに酒を楽しむための肴(さかな)を添える。
 懐石は、家の食事に近い。
 日常の延長にある非日常なのだ。
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「日常の延長にある非日常」 、素敵なことばですね。

茶事のメインイベント、いちばんのご馳走ともいうべき
とろとろに練り上げた 「濃茶(こいちゃ)」 を飲む前に
腹中をあたためる程度の量感のもの。
ですから、量が多すぎるのも
料理だけが浮いてしまうような贅の尽くしすぎも好まれません。

からっぽの胃に濃茶のカフェインの刺激は強いから、という配慮も
もちろんあってのことだったのでしょうね。

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昨日のブログ のなかで触れましたが
インドでの茶栽培の歴史は思ったより新しいんですね。

インドで、当時の支配国である英国が
プランテーションをつくりお茶の生産をはじめたきっかけは
1840年、アヘン戦争の勃発によって
中国産のお茶が入手できなくなったからだといいます。

そのアヘン戦争の顛末などについて書かれた記事が
ちょうど、日経ビジネスオンラインに掲載されました。

→ 「 「虎門銷烟」 ・・・ 中国、屈辱の 「近代」 」
   (日経ビジネスオンライン 2011/07/12)

18世紀以降、英国では喫茶が大いに流行し
中国から相当量のお茶を輸入していました。
その対価として、中国へと輸出されたのが
英領であったインドで生産されたアヘンでした。

このように、戦争のきっかけにお茶があったことは有名ですが
記事のなかで “お茶まわり” でもうひとつ興味深かったのが
このアヘンを中国向けに 「商品化」 するための
英国の巧みな売りこみ戦略についての記述です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 今一つは、斬新な消費法の提案である。
 従来インドではアヘンを薬として茶に混ぜて飲んでいたのだが、
 それではアヘン特有の苦みや臭みを免れなかった。
 それに対する新しい消費法とは、
 アヘンを火で炙ってキセルで煙を吸飲するやり方だ。

 これが中国人の嗜好にあった。
 以降、加速度的に中国のアヘン輸入が拡大していく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

インドではかつて
「アヘンを薬として茶に混ぜて飲んでいた」 んですね。

お茶自体ももともとアジアのみならず多くの地域で
薬のように服されていたものですから
そういえばそうかも、とは思いつつも、やはり驚きました。

中国へと売りこまれた、煙を直接吸引するという
飲んだときのように苦みや臭みをともなわないという方法。
これによりアヘンの国内需要が爆発的に伸び
お茶の輸出だけでは貿易バランスが保たれなくなったことが
戦争の引き金になったと考えると
アヘン戦争の、いかにお茶とのかかわりが深いことでしょう。

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インドのティータイムで思い浮かぶ飲みものといえば
なんといってもマサラ・チャイ。
スパイスで香味づけした、ミルクと砂糖がふんだんなお茶ですね。

驚いたことにこれ、意外と歴史が新しいのだそうです。

→ 「世界食彩記 : マサラ・チャイ インド・ニューデリー」
   (毎日新聞 2011/07/11)

こちらの記事によりますと、もともとインドでは
北東部の一部部族を除けば喫茶習慣は根づいていなかったとか。

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 19世紀前半、当時の支配国・英国がプランテーションを作り、
 お茶の生産が始まった。
 中国(当時は清朝)でアヘン戦争が勃発し、
 中国茶が英国に入らなくなったのが背景という。
 第一次大戦で英国軍部隊として前線に送られたインド兵が、
 茶を飲む習慣を覚えて帰還。
 その後、インドで紅茶文化を広めるきっかけになったともいわれる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ということで、かつての支配国である英国の影響が色濃いんですね。

ただ、インドのチャイが英国のミルクティーと大きく異なるのが
なんといってもスパイスたっぷりなところ。
英国のレシピをまったくそのままの形では受容せずに
風土に合ったものに姿を変えているところが
嗜好飲料の伝播という点でも、非常に面白いと思いました。

それにしても、この記事の冒頭で紹介されている

「お茶が飲めないほど忙しいなんて、人生ではありえない」

という元外交官のひとことは素敵ですね、名文句です。



<< 今日の記事のおもな関連記事 >>
 ◆ 2010/10/21 「英国式ミルクティーのコツどころ」
 ◆ 2010/10/22 「ミルクつぼには冷たいミルク?」

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