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  • 2016.03.31 Thursday

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茶の湯の宇宙
茶の湯の宇宙
小堀 宗実
(朝日新書)

「茶の湯が大切にしてきた心のあり方や美意識を、
できるだけ親しみやすい形で」 伝える入門書。

とても平易なことばでつづられていますので
お茶の世界にふれたことのないかたには
その入口に立って中をのぞいてみるような
新鮮な楽しさのある一冊かと思います。

たとえば、茶の湯の心得として有名な
「利休七則」 について触れた項があります。

「利休七則」 というのは、非常にシンプル。

 茶は服のよきように
 炭は湯の沸くように
 夏は涼しく冬は暖かに
 花は野にあるように
 刻限は早めに
 降らずとも雨の用意
 相客(あいきゃく;招く客の組合せ)に心せよ

… といった、まさに “基本のき” の内容なのですが
これが、とくにお茶事の本番となると
すべてに心を配ることはしごく難しいのです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 これらを聞いたある茶人が
 「それなら、誰でも知っていることです」 と言うと、
 利休は、「これらのことがすべてできたなら、
 私はあなたの弟子になりましょう」 と答えたといいます。

 「利休七則」 は、誰もがわかっていることを、
 自然に行えることの奥深さを説くのと同時に、
 知識として知っていることと、それが実践できることとは
 まったく違うのだという教えでもあります。
 言い換えれば、誰でもわかっていることを、
 当たり前にできるようになることこそが、
 もてなしの真髄なのだといえます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

お点前をなぞって、型の再現をするだけが茶の湯ではない。
そうしたあたり前のことを、再確認させていただきました。

著者の小堀宗実氏は
大名茶人の小堀遠州を流祖とする遠州流のお家元ですが
型などの差異以前に、どの流儀であっても変わらない
その礎となる心のありようを思い出させてくれる
初心に立ち返れるという意味でも貴重な一冊かと思います。
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  • 2016.03.31 Thursday 12:01

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