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  • 2016.03.31 Thursday

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昨日、静岡市のミニシアターにて
『幕末太陽傳 デジタル修復版』 を観てきました。

→ 『幕末太陽傳 デジタル修復版』 公式サイト
   (日活)

幕末、品川宿のとある遊郭を舞台とした作品です。
いくつもの古典落語を材として
2時間弱の作品の中にすっきりとまとめながら
プロットに散漫さや冗長さを感じさせず
最後まで物語の躍動感が持続する、奇跡的な一作。

1957年のモノクロ映画なのですが
このたびのデジタル修復によって
画像の質感のしっとりとしたなめらかさに加えて
遊廓のセット空間の奥行き感もぐんと増したと感じました。

内容については上記の公式サイトや
ウィキペディアの解説ページ 等にくわしいので
興味のあるかたはぜひそちらを読んでみてください。

今回、そういえば、と思ったのが
作品中に遊女たちの お茶をひく シーンが何度か登場すること。

とはいえ、もちろん実際に遊女たちが
茶葉を臼で挽き茶にしているわけではありません。

お茶をひく、という言い回しがうまれた場所は、まさに遊郭。
客ひきができないならお茶をひけ、ということなのでしょう。
それくらい暇な様子をあらわす表現なんですね。

あまり器量がよくなかったり、あるいは
『幕末太陽傳』 のなかでは乳飲み子を抱えていたりで
客がつかず、手持ち無沙汰にしている遊女がいるわけです。
またお茶をひいているのか、なんてひやかされたりして。

脇役ながら、彼女たちのやりとりや
ちょっとした言い回しやしぐさもたくましく、ユニークで
何度目かでも、そういうディテールまで楽しめるところが
この作品のあせない魅力を支えているようです。

幕末太陽傳
幕末太陽傳
監督 : 川島雄三 (1957 / 日本)

先々、デジタル修復版もDVD化されるといいですね。
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  • 2016.03.31 Thursday 14:35

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