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図解
図解 庭造法 ― Landscape Gardening in Japan
本多 錦吉郎 著  ジョサイア・コンドル 英文解説
(マール社)

この 『図解 庭造法』 は、もともとは
日本の伝統的な庭造りについての図版(リトグラフ)に
科学的で簡潔な解説をくわえた形で
1890(明治23)年に発行された本です。

著者の本多錦吉郎(きんきちろう)は、明治期の洋画家。
茶を好み、また庭園設計も多く手がけた多能な人物です。

鈴木誠氏の解説文によれば
嘉納治五郎や井上馨の邸宅の庭園にもかかわったとか。
1910年の日英博覧会にて賞賛を浴びた日本庭園もまた
錦吉郎の設計だったといいます。

本書におさめられた数々の図版は彼の手によるもの。
仮山(かざん;築山のこと)や、平坦な平庭(ひらにわ)は
「真(しん)」 「行(ぎょう)」 「草(そう)」 の様式ごとに。
また、茶庭や、さまざまなスタイルの庭園の図範に
燈籠や手水鉢、垣、橋、門扉といったもろもろの付随物まで。

洋画家らしく、遠近法をとり入れた表現は
昨今の写真によるものと比しても距離感などを掴みやすく
実際の庭造りの参考になることはもちろんですが
図版を眺めるだけでも充分に愉しめるかと思います。

西洋的な遠近法、ということで、欧米のかたの目にもなじみやすく
また、ひいた庭園の型が典型的・網羅的であることからでしょう。
イギリスの建築家コンドルが英文で著し、1983年に発行した
『Landscape Gardening in Japan』 という本のなかでも
この錦吉郎の図版は説明図として引用されたのだそうです。

本書にはその、コンドルによる英文もあわせて収録されています。
外国のかたへのプレゼントとしても喜ばれるかもしれませんね。
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