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大森貝塚を発見したことでもその名を知られる
アメリカの動物学者、エドワード・シルヴェスター・モース。

彼が来日したのは、明治時代。
1870年代後期から80年代初期にかけての計3回で
あわせて2年半足らずだったといいますが
その間に、日本の写真や、陶磁器等の民具を多く蒐集していて
現在はかの地の博物館にて保管されています。

そんな数多くの蒐集品のなかから、民具を中心として
明治初めごろの日本人の習俗について紹介しているのが
こちらの一冊です。

モースの見た日本
モースの見た日本 −モースコレクション[民具編]
構成 : 小西 四郎 + 田辺 悟
(小学館)

実にさまざまな文物が登場するのですが
なかには、お茶まわりに関連するページもあって
たとえば 「茶店・茶道」 の項には
街道筋らしき 茶屋 の様子をおさめた着彩写真と
抹茶を点てるための茶筅、陶製の茶碗が載っています。

あわせて引用されているモースの日記に

「日本では身分の上下にかかわらず、
 一日中、誰もが、ちょくちょくお茶を飲むのである」
 
「友人の家でも店でも、
 行くさきざきでかならずお茶が出されるのは、
 日本の気持ちのいい特徴のひとつである。
 その場所がいかに貧しく、賤しくとも、この礼儀は欠かさない」

などといった記述があるのも
今日失われつつある習慣という点で非常に興味をひかれます。

そして、こちらが古写真の紹介に特化した一冊。

百年前の日本
百年前の日本 −モースコレクション[写真編]
構成 : 小西 四郎 + 岡 秀行
(小学館)

景色や人々の暮らし、風俗等がおさめられたもののなかから
約300点が掲載されています。
この国が失った美しいものの大きさに、ただ驚かされます。

お茶まわりでは
「農村・漁村」 の章で登場する、計7枚の 「製茶」 の光景。

明治に入り、重要な輸出品として注目が高まった日本茶。
製茶機械が発明される 前の、手製の時代の写真からは
妻や子ともども、一家総出で働く様子もうかがえます。

うち2枚ある茶摘みの光景は、ともに静岡のもの。
製茶同様、摘むのもやはり、手で一芯ずつの時代でした。
上質な走りの茶葉などは現在でも手摘みするものの
主流は機械摘みとなっています。

写真に添えられたキャプションにも書かれているのですが
茶摘みの歌に歌われるような 「茜だすきに、すげの笠」 ではなく
女性たちの多くが、手ぬぐいを姉さんかぶりしているんですね。

そんな細かな気づきも、面白く感じる一冊です。
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