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  • 2016.03.31 Thursday

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お茶のことのは ●  茶庭(ちゃにわ)

  茶室に付属する庭。
  蹲踞(つくばい)・灯籠・待合腰掛・飛石などを配する。
  露地(ろじ)。ちゃてい。
          ― 広辞苑 第六版(岩波書店)より ― 

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この 「茶庭」 について参考となる、入門書的な本を
前回のブログ にてご紹介されていただきました。
おもに草庵式の茶室に付随する庭のことを、そうよびます。

「茶庭」 と書けば、茶の庭との意が直截的にあらわされて
非常にわかりやすいのですけれども
もうひとつ、同義の 「露地」 ということばのほうが
茶の湯の世界ではよく用いられるように思います。

(同音の 「路地」 と漢字を間違えやすいので要注意です)

「露地」 という単語には、同じ 『広辞苑』 によりますと
単純に、屋根のない場所、露天、といった原意にくわえて

「煩悩を離れた境地。法華経の火宅喩(かたくゆ)に基づく」

という意味もあるのだそうです。
聖域、サンクチュアリなのですね。

さすれば、茶の庭を 「露地」 というのも
三界火宅の苦悩に満ちた俗世を
しばし離れるという心がこめられているのでしょう。
門という結界をくぐり、庵へと静かに歩みを進めることで
煩悩の世界から脱していくイメージ。

なるほど、ふだん何げなく用いている用語ひとつにも
こんな祈りが秘められていようとは、しみじみ奥深いものです。

あともうひとつ、これは推測にすぎないのですけれども
茶室に付随する庭を 「茶庭」 というのは
「茶」 ということばが多出して少々くどいといいますか。
そういった側面もあるのではと感じます。

事物の重なりや執拗な反復をあまり好まない
茶の世界の特質ゆえかもしれません。
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  • 2016.03.31 Thursday 15:34

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