さて、「茶殻の活用法」も、いよいよ第3回です。
(
第1回、
第2回)
お茶といえば、忘れてはならないのが、リラックス効果。
飲む以外にも、リラックスをもらえる方法があります。
それは、「お茶風呂」。
温泉で、実際にこれをウリにしているところもありますね。
ただ、出しすぎた茶殻は、イマイチ気持ちがよくないので
1煎だけ出して、捨てるにはもったいないものや
古くなった茶葉なんかを、利用します。
ガーゼや、お茶パック(メッシュ地のものなど)に
茶葉を適量くるみ、湯船にひたすだけ。
お茶のほのかな香りで、ホッといやされますし
肌も、つるんとしてきます。
ただし、お茶にはタンニンが含まれていますので
入浴後の浴槽は、しっかり洗ってくださいね。
ところで、「茶枕」って、ご存知でしょうか。
そば殻のように、茶殻も枕に使えるんですよ。
かつては、茶産地などで実際に利用されていたそうです。
茶殻は、番茶やほうじ茶など、大きめのものを。
ざるなどに広げて、よく乾燥させます。
やっぱり、天日干しでカリカリにするのがベスト。
これを枕に詰めるのです。
お茶の落ちつける香りで、安眠が得られる、かも。
ポイントは、枕をこまめに天日に干すこと。
水分をきちんと飛ばすようにしてくださいね。
そういえば、香川県にある茶業組合のおばあちゃんたちが
実際に、茶枕を製品化しているそうです。
もちろん、商品ですから、中身は茶殻ではなく
地元で摘んだ、大きくて堅めの秋冬番茶、とのことですよ。
※ 参考文献:『緑茶の事典』(柴田書店)