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東京人
東京人
2012年 7月号
(都市出版)

雑誌 『東京人』 の最新号にて

「道楽がつなぐ権力の環 茶の湯を愛した富豪たち」

と題した特集が組まれています。

たとえば、明治維新以後
東京圏でおもに活躍した財界人・政界人の茶人たちと
そのネットワークについて。

新興のブルジョワ勢力でもあった彼らが
開国後の西洋化したこの国で、あえて茶の湯に興じ
高価な美術品を蒐集した理由の、その本音のところ。

東京圏の数寄者と、関西の数寄者の違いについて。

… 等々、おもに
いわゆる近代数寄者にフォーカスした特集内容ですが
茶の湯雑誌、美術雑誌とはひと味違う切り口なのです。

私がとくに面白く拝読したのは
古くは武家社会にまでさかのぼり
茶の湯の政治的な意義とその変容についてまとめた
御厨貴氏と佐藤信氏の寄稿。

桃山期の草庵の茶にみられる、少数の閉鎖的な茶事は
歴史を動かしたひとコマとして語られることも多々ですが
たとえば、北野大茶湯に代表される大寄せの茶会について

「権力者と民衆の距離を縮め、直接に結びつけることで
 民衆の支持を獲得するという政治的技術」

と、その意図を指摘しているところなど実に興味深く
手に取りやすい月刊誌で、このような論考にふれられるのは
非常に贅沢なことと思います。

茶の湯の名品や、昨今の茶道(お稽古)事情の一端の紹介
また、初心者の心得にも簡単に触れているものの
そこは他の多くの雑誌とさほど変わり映えしない内容で
ちょっと蛇足なようにも感じました。

近代史が好きなかたにもおすすめの一冊です。
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