トップページ > ブログ「お茶まわり」

 
CALENDAR
SMTWTFS
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
ARCHIVES
PROFILE
MOBILE
qrcode
SEARCH
  • スポンサーサイト
  • 2016.03.31 Thursday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • - | -


明りを灯す人
明りを灯す人
監督 : アクタン・アリム・クバト
(2010 / キルギス・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ)

貧しい家庭でも電気が無料で使えるように
不法とわかっていながら、メーターを細工してしまったり。
いつかは、手づくりの風車をたくさん設置して
村じゅうの電気をまかなうことを夢見ていたり…。

そんな、素朴で人のいい電気工 「明り屋さん」 が主人公の
キルギスの小村を舞台とした佳品です。

キルギスではかつて、多くの人が遊牧生活をしていたようですが
(その名残と思わせる習俗もふんだんに出てきます)
この映画で描かれる人々は、村に定住しています。

山あいの牧歌的な情景も美しく、心なごむ序盤。
そんな村にも、政変の影響や資本流入のうねりがやってきて
さまざまな、いたみをともなう出来事がおこります。

山の向こうにある世界にあこがれを抱き
高い木に登ってみたはいいけれど、おりられなくなる少年。
自らの肉体で収入を得、一家を支える、美しく聡明な娘。
「キルギス人の半分は貧困にあえいでいる」
というせりふも出てきて、身につまされました。

保守と進歩、純粋と不純、善と悪、といった
単純な二項対立のきれいごとでは括れない
実に考えさせられる作品です。

さて、キルギスの人はお茶を日ごろからよく飲むようで
映画には喫茶風景がちりばめられています。
緑茶ではなく、紅茶文化の国ですね。

興味深かったのが、お茶を注ぐさいに
ポットとは別に、大きめのやかんが用意されていること。

家庭での(よそゆきではない)お茶の時間には
カフェオレボウルのような形状の、持ち手のないカップに
濃いめに抽出してあるらしき紅茶を少し入れてから
やかんのお湯を注ぎ足して割っているのです。

さいしょ、やかんの中身はミルクかな、と思ったのですが
注ぐシーンを巻き戻して見てみましたら、やはり透明で。

日に何度もティータイムを持つこの国の人たちはもしかしたら
濃い紅茶をまとめてつくり置きしておいて
それを適宜、薄めて飲むことで
そのつど逐一抽出する手間をはぶいているのかもしれませんね。
  • - | -

  • スポンサーサイト
  • 2016.03.31 Thursday 14:28

  • - | -