トップページ > ブログ「お茶まわり」

 
CALENDAR
SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
ARCHIVES
PROFILE
MOBILE
qrcode
SEARCH
  • スポンサーサイト
  • 2016.03.31 Thursday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • - | -


『画家 岸田劉生の軌跡 −油彩画、装丁画、水彩画などを中心に−』
於・静岡アートギャラリー(静岡)
2008年2月2日(土)〜3月23日(日)

岸田劉生、といえば 
とにかく、あの 麗子 像の印象が、やたら強烈なんですよね。

だから、彼が油彩のほかにも
多くの木版画やエッチング、日本画も残していること、そして
武者小路実篤の著書や『白樺』の装丁画を手がけたことは
意外に知られていません。

文人趣味的な日本画の数々は、一見の価値があります。
野菜に、果物に、花に、静かに張りつめる生の気配は
確かなる“本質”の美しさでもあります。
腰をおろし、うちわ片手に茶を煎じる少女を描いた
「童女煎茶」という作品もありました。

麗子を描いた作品にしても、油彩ばかりではないのですね。
驚いたのは、“寒山拾得(かんざんじっとく)”の“寒山”風に 
こちらを向いてニカッと笑う麗子を描いた、墨絵。
また、装丁画に用いた、木版のかわいい麗子もたくさんいました。

中国の、宋から元の時代にかけての絵画 
いわゆる“宋元画”に、強く心ひかれたという劉生。
そう知ると、唐子(からこ)の扁平でふくらとした丸顔が 
一連の麗子像や、村娘の純朴さと重なる気がします。

25歳で肺結核と診断され、療養生活を続けながら制作するも
不幸にも32歳で関東大震災に遭い、自宅が半壊。
転居した京都では 茶屋 遊びの放蕩生活を送ったといいます。

38年の短い生涯、かくも多岐にわたる画風に取り組んだ
劉生という人物に、尽きせぬ興味がわいた展覧会でした。
  • - | -

  • スポンサーサイト
  • 2016.03.31 Thursday 14:08

  • - | -