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  • 2016.03.31 Thursday

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庭をつくる人
庭をつくる人
室生 犀星
(ウェッジ文庫)

ウェッジ文庫、気になります。

一時の流行におもねらない良質なラインナップでいて
比較的コンパクトかつ平易な内容のものが多い。
近ごろは、出張や旅行の際には
静岡駅のキヨスクで新刊をチェックしてしまいます。

これも、新幹線のなかでさらっと読みきれた1冊です。
しかも、掘り出しものを見つけた気分。

室生犀星の随筆集、『庭をつくる人』 です。

文豪が折々にのこした随筆などを
後世、時代のニーズに合わせ再編集した例は多かれども
こちらは純粋に、昭和2年に刊行された単行本の
八十余年後の文庫化なのだそうです。

庭、陶器、俳句、花と茶、魚鳥昆虫。
映画、人物評論。
はては、少年時代の文章から、日録にいたるまで。

ゆるりとした文語体で書かれた文章にも
その内容や題材にも、不思議と古さを感じません。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 予が随筆は天下に類の無い文章だとは思はない。
 唯、予の心がけてゐることは
 実に予の文章やその内容の姿は
 昨日や今日の流行の外に住むと云ふことだけである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

という序文に、なるほど、と微笑ましくなり。

犀星は、茶の湯にずっぷりとひたった人ではないけれど
茶の風流や、茶を喫する時間はことのほか愛したようです。
この本には、千利休について記した 「利久」 など
“お茶まわり” の内容も非常に多く、その点でも楽しめます。

なお、昭和2年当時の単行本の装幀は 岸田劉生 で
今回復刊された文庫のカバーなどにも
ぜいたくにも、当時の装画が用いられています。

劉生ファンのかたにもおすすめします。
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  • 2016.03.31 Thursday 14:34

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