養生訓―全現代語訳 (講談社学術文庫 (577))
貝原 益軒
貝原益軒といえば、江戸時代の儒学者。
じつは、彼の「養生訓」のなかに、お茶に関する記述も。
“眠気がとれる” “長く飲むと痩せてあぶらをもらす”など
さまざまな利点を説く一方で
“一度に多くを飲んではいけない”と
習慣性の高い嗜好品である、お茶の多飲をいさめています。
お茶には、カテキンやテアニンなどの成分が含まれるため
現代の健康志向にマッチし、注目もされていますが
玉露や上煎茶にはとくに、カフェインも多く含まれます。
だから、ほどほどに、バランスよく。
口にふくみ、おいしさを実感できる、からだと心持ちで
ゆったりと、お茶を楽しんでください。
私たち茶商にとっては、それが、何よりうれしいことです。