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  • 2016.03.31 Thursday

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飲食店様にご好評の「業務用 顆粒烏龍茶」を
今週末に限り、お試し価格の500円引で販売いたします。
(北海道・宮崎県・鹿児島県・沖縄県および離島地域を除き 
送料・代引手数料は無料とさせていただきます)

顆粒茶 は、丸玉製茶のオリジナル製法。
「ウーロン割り」や製菓材料にもご活用いただけます。
この機会に、ぜひお試しください。

    ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★  
 
≪ 期間 ≫
 2月29日(金)から、3月2日(日)まで。

≪ お試し価格 ≫
  通常価格5,500円のところ、5,000円(税込)。

 ※ おひとり様につき、最大2個までとさせていただきます。
   恐れ入りますが3個目からは定価でお願いいたします。

≪ キーワード ≫
 通信欄に「ブログ見ました」とご記入ください。

    ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★  

≪ 注意事項 (いちばん最後までお読みください) ≫

日ごろご愛読いただいている、ブログ読者様だけの限定企画です。
なので、ホームページ本体には、このお試し価格は表示されません
ご希望のお客様は、通常通りショッピングカートへ商品を入れて
購入手続を進めてください。

また、このブログをご覧いただいたことがわかるように 
上記のように、キーワードをもうけました。
ショッピングカートの「お支払い方法」のところで 
「代金引換」と表示される横にある「通信欄」に
必ず、「ブログ見ました」とご記入くださいね

キーワードがないと割引は適用されませんので、ご注意ください。

なお、ご注文完了後、すぐに届く「自動返信メール」は
値引前の定価での表示となっておりますが
値引後の正式な金額をお伝えするメールは、週明け(3月3日)に
弊社スタッフからあらためてお送りします

そちらで、お支払い金額をご確認くださいませ。
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和菓子のほん (たくさんのふしぎ傑作集)
たくさんのふしぎ傑作集
和菓子のほん
中山 圭子 文  阿部 真由美 絵
(福音館書店)

日本茶の伴侶、和菓子。
虎屋文庫 ですぐれた和菓子研究をされている
中山圭子さんが手がけた、絵本です。

春夏秋冬の代表的な意匠から 
原料やつくりかた、うつわとのとり合わせまで。
大人でも知らないことは案外多いものですが 
奥深い、和菓子の世界の扉をやさしく開いてくれます。

「きれいだね!」「食べたいなあ!」
そんな、無邪気な声が聞こえてくるようです。

裏表紙には「小学中級から」とありますが
和菓子ならではの美しい色彩感覚と
自然風物が単純化・抽象化された、引き算のデザインは
より年少のお子さまでも素直に楽しめるのではないでしょうか。

親子で会話しながら愉しんでいただきたい本ですね。
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天正19(1591)年の、旧暦2月28日。
利休が秀吉の命により、自刃した日です。
70歳でした。

利休が切腹に追い込まれた真相は、謎が多いですね。
表向きには、茶器の不正な売買や 
大徳寺山門の楼上に雪駄を履いた利休の木像を設置したことが
秀吉の怒りを買った、とされていますが。

しかしながら、ひとつの原因に絞れることではなく 
おそらく複数要素が絡みあった上のことなのでしょう。

利休は、28日の朝早くに最後の一服を喫したのち 
3名の検使が見守るなか、脇差で果てました。
その首はなんと、さきの木像の雪駄の下に置き 
踏ませるかたちで一条戻橋に晒されたといいます。

谷晃さんの『茶人たちの日本文化史』によると
この日の『北野社家記録』には、こんな記述があるのだとか。

「今日大雨降、カミナリなる、あられ、大あられ也。
 あられの本これほと也。●」

「●」は、「大あられ」の大きさを表しているようです。
私は、この記録の実物を拝見したことはありませんが
杉本苑子さんの『利休 破調の悲劇』には
「直径3センチもある雹(ひょう)が、すさまじく地上を叩いた」
とあり、その類をみない大きさと激しさがうかがえます。

利休の胸のうちの激情を、天が代弁したなどと考えるのは
センチメンタルすぎますでしょうか。

先日発売の『芸術新潮』特集で 
木村宗慎 さんが記している、以下のことが印象的でした。

「一方が世俗の権力の頂点にあったその時、
 他方は自死をもって『個』を貫き、茶の湯の神となってしまった。
 やはり、利休を神たらしめたのは、
 彼を死に追いやった秀吉その人なのだ。」
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200802260853000.jpg

八重桜の花の塩漬けを使って
桜湯ならぬ、“桜茶”をつくってみました。

塩漬けの桜花は、スーパーでもわりと販売されていますね。
必ず、水に放って塩抜きしておきましょう。
それをひとつ煎茶碗に置いたら、お茶を静かに注ぐだけ。

お茶は、今回は「業務用 顆粒緑茶」を使用しました。
リーフの煎茶をお使いの場合は、ゆず緑茶 同様に
上煎茶 クラスのものがおすすめです。
深蒸し・中蒸し茶、また粉茶などは 
桜の繊細な香りや色をころしてしまいますから、ご注意を。

また、とり合わせるお菓子は桜餅、といいたいところですが
シンプルな落雁などのほうが、相性がよいようです。
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200802270838000.jpg
杉山壽山堂(秋田)製 「元祖 秋田諸越」

1705年創業の老舗の、看板菓子。

この打ち菓子、落雁粉(もち米の粉)ではなく 
秋田特産の小豆粉を原料に用いた、独特の歯切れのよさ。
和紙の上で“裏焼き”して仕上げるそうで 
裏返すとほんのり、きつね色がかっているのがわかります。

「諸々の菓子を越えて美味」と、誰ぞに褒められたことから
「もろこし」というユニークな菓銘がついたのだとか。

いまや、様々にかわいらしく型打ちされる諸越ですが
店名の一文字を記した、この昔ながらの一品は
素朴ながらも、どこかゆかしき気品を感じます。
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お茶会のマナー 7 ● 茶碗は左の掌にのせて

この産経新聞の記事を見て、「そうそう!」と思うかたは
意外と多いのではないでしょうか。

お椀、正しく持てますか? 中高年にも広がる作法の乱れ

グルメ番組の作法、あまり期待はしていないものの 
さすがに、美食家といわれるタレントさんまでも 
お箸や茶碗の持ちかたが美しくないとき、切なくなります。

茶席でのうつわや箸の扱いにも、“普段の姿”が出るようです。
お茶はもちろん、懐石をいただく際にも。
日常で身につけているべき“食事作法”は 
お稽古ではなかなか教えられないので、自己点検が必要ですね。

さて、お茶会デビューのかたに 
まず第一に留意していただきたい、うつわの扱いといえば 
お茶をいただく際の、茶碗の持ちかたです。
簡単なことのようでいて、おろそかにしがちなポイントです。

お茶が出されたら、まず、茶碗を右手でとります。
その際に、親指はふちの付近を支えるようにしますが 
決して茶碗の内側に入らないようにご注意ください。

それを、どしっと左手の掌(てのひら)に載せます。
指先のほうではなく、必ず掌の側です。
安定感のある載せかたは、茶碗を落とす粗相も防ぎます。

右手は茶碗の側面に添えておきます。
そして、右手の親指以外は、指と指をそろえると 
指先に適度な緊張感が生まれ、見ためも美しくなりますよ。
やわらかな曲面で茶碗を包むがごとく、いただいてください。

とにもかくにも、“茶碗は掌の上に”。
このことだけは茶席の鉄則として覚えておいてくださいね。
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芸術新潮 2008年 03月号 [雑誌]
芸術新潮 2008年 03月号 [雑誌]
「樂吉左衞門が語りつくす 茶碗・茶室・茶の湯とはなにか」
(新潮社)

ようやく、といいますか。
この雑誌を講読しはじめて数年間、今回はじめて
真正面から“茶の湯”と取っ組み合った特集と出会えました。

樂家当代・樂吉左衞門(らくきちざえもん)さんをナビゲーターに
“茶碗・茶室・茶の湯とはなにか”を問いなおす好企画です。

樂吉左衞門さんは、一子相伝の樂家、15代目。
ちょうど先週末のNHK 新日曜美術館
佐川美術館 のなかに昨年誕生した 樂吉左衞門館
設計から完成に至るまでの軌跡を特集していましたので
ご覧になったかたもいらっしゃることでしょう。

「もし茶碗が一つの新たな世界を希求したものならば
 茶碗と呼応する新たな茶室が存在しなければならない」
だから、その展示室と茶室の設計を、自身で手がけた人。

「茶の湯の茶碗はそれだけで見てもわからない。
 それぞれにふさわしい場があるはずだ」

そんな樂さんのことばに導かれ、この雑誌がやってのけたのが 
たとえば、利休の求めに応じて黒楽茶碗を焼きはじめた
樂家初代・長次郎(ちょうじろう)作の「ムキ栗」を 
利休の茶室「待庵(たいあん)」に持ちこむ、という撮影方法。
6の空間に、6(+α)の茶碗が運ばれました。

「ムキ栗」は上部が四角形、下部が円形という特殊な形。
わずか二畳の待庵の、土壁で塗り回した薄闇のなかに 
その黒い茶碗を置き合わせてみると 
まるで“入れ子”のように見えてくる、と。

「ムキ栗」の深い見込みの中に身を置いているような錯覚 ―
樂さんは、そうも記しています。

茶碗が求める茶室とは、茶室が求める茶碗とは?
美術館に鎮座するときには、決して現出しえない 
一服の茶碗から生じる宇宙の奔流とでもいうべきものが 
数々の写真からも掬いとれる気がします。

昨今の、ちょっとアヤシイ“和ブーム”では
なかなか見えてこない、茶の湯の再生の姿です。
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NHK・BSハイビジョン で、韓国KBSと共同制作の
『茶馬古道 もうひとつのシルクロード』が放送されます。

 ● 3月2日(日) 19:00〜20:49
 ● 3月3日(月) 20:00〜21:49

茶馬古道」は、先日のブログ でも少し触れましたが 
中国西南部(四川・雲南)からチベット高原を経て
インド・ネパールへと抜ける交易の道です。

唐代にはあったといわれる、この山間の険しい交易路では 
主に中国産のお茶と、チベット産の馬が往来していました。

いまも僅かに残るという、キャラバン隊の暮らし。
そして、チベット・ラサまでの巡礼者たちの道行き。
2夜にわたり約2時間ずつ、たっぷりと紹介されるそうですよ。
非常に楽しみです。
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200802021409000.jpg

先日、熱海市の澤田政廣記念美術館の訪問記 のなかで 
熱海梅園の様子も少しお伝えしましたが 
あらためて、梅の花、盛りですね。

ちょうど今日は、あの菅原道真公の忌日でもあるそうで 
この日にあわせ、京都の 北野天満宮 では
“梅花祭(ばいかさい)”という催しが行われています。

ウィキペディアの“ウメ”の項 によれば 
原産地は中国、長江流域だそうです。
日本には、8世紀ごろには渡ってきていたといわれますね。

当時の日本人にとって、エキゾチックな清香を放つ小花は
新鮮な色香を感じる存在だったことでしょう。
そのころの古典を読むと、“花”といえば梅を指しますものね。
「春告草」「好文木(こうぶんぼく)」「花の兄」など 
風流な異名が多いのも、古来よりの人気の裏づけでしょう。

茶花としても用いられる、梅の花。
利休のころには、梅が非常に多く使われたそうです。

紅梅を平たい水盤に生けよ、と秀吉に命じられた利休は 
機転をきかせ、花と蕾のみを水に浮かべたという逸話も残ります。
水にほろりと落ちたる梅の姿、さぞ美しかったことでしょう。

また、闇夜のなかでも、白い花弁にほのかに光を集めて 
芳香とともに自らの在りかを知らせる白梅は 
冬期の“夜咄(よばなし)の茶事”にも用いられます。

この“夜咄の茶事”は、名のごとく日没後に行われ 
ともに語らうことに主眼が置かれた茶事です。
暗がりのなかで、些少なものが目に入らないからこそ 
本質を透視できるかのような冴え冴えとした心地がします。

そんな性格上からか、夜咄では通常、花は入れないのですが 
白い花だけは許されています。
手燭(しゅしょく)や、露地をともす灯籠もまことに幻想的で 
この秘めたる雰囲気に似合う、数少ない花といえましょう。


※ 参考文献
  『茶花を入れてみよう―茶席の花と花入の基本
  (淡交社)
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昨日、川根方面へドライブしてきました。
で、道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」に寄ったところ
煎茶席のおりに、スタッフさん手作りの消臭袋をいただきました。

200802250907000.jpg

中身は、もちろんお茶の葉。
煎茶席で出た茶殻を乾燥させ、詰めているそうですよ。

お茶の消臭効果を利用した、こんなアイデア。
クローゼットや下駄箱などに置いておくといいですね。
もちろん茶殻は、天日でカラカラに乾燥させてください。
ほんのり、日なたのいいにおいがします。

また、ガーゼや不織布などに包むだけでもOKですが 
茶葉が散らからないように、しっかり口を留めてくださいね。

なお、この「フォーレなかかわね茶茗舘」の煎茶席は300円。
地元産の上質の煎茶をいただけます(小菓子付)。
山のお茶は、旨みが濃くてほんとうにおいしいです。
茶器一式が供され、淹れかたを教えていただきながら 
一煎目から二、三煎目の、味の劇的な変化も愉しめますよ。

煎茶の淹れかたのコツをバシッとつかみたいかたに 
ぜひ、おすすめしたい場所です。


※ 活用法バックナンバーは「お茶の淹れかた・愉しみかた」参照
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