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なお詳細は、こちらの記事 にてご確認ください。

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昨晩、日本経済新聞 の夕刊を読んでいて
こんな見出しに目が留まりました。

「老いも若きも地域の茶の間に  新潟市 「うちの実家」 」
(1月27日付)

地域の 茶の間 、という表現に、はっとします。

茶の間といえば、本来ならば
わが家のなかにあって、家族が集って食事をしたり
あるいはお茶を飲んだり、だんらんする場。

ただ、もしかしたら、ひとり暮らし世帯に限らずとも
そんな風景が減ってきているであろう昨今です。
茶の間は、家の外にあっても
囲むメンバーが家族以外でもいいのかもしれません。

記事では、新潟市にある常設型の地域交流拠点
「うちの実家」 の取り組みが紹介されていました。

行政主導ではなく、民間発の任意団体。

月5万円で借りた一軒家を開放し
誰でも 「出入り自由、過ごし方も自由」 という空間で
利用者には高齢者が多いかと思いきや
老若男女、さまざまな人が集うといいます。

運営費は、利用者の参加費(300円/日)や
年会費(2,000円)、賛助金等でまかなわれているそうで
負担にならない程度の金額が参加に必要、というのもいい。
くつろぎも、運営コストも、皆で少しずつシェアしあって。

「決まりがある。
 初めての人に 「あの人誰?」 という目つきをしないこと。
 気の合う人だけで固まらないこと。
 エプロンをするなどして
 お世話する人・される人と立場を固定しないこと」

これ、学校なんかでもルール化したらいいのに、と …

ふれあいの居場所、とか、コミュニティ・カフェともよばれる
このような “地域の茶の間” は
いま、全国的に広がりをみせているそうですよ。

財団法人 さわやか福祉財団 が運営する
ふれあいの居場所」 というサイトには
全国のさまざまな居場所が紹介されています。
静岡県にも … ありました、ありました。

お近くの茶の間に、顔を出してみてはいかがでしょうか。

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陰暦の1月27日は、実朝忌(さねともき)。

鎌倉幕府三代将軍の源実朝が
甥にあたる公暁(くぎょう)の手によって
鎌倉の鶴岡八幡宮にて暗殺された日だそうです。

実朝は歌人としての評価が高いですね。
正岡子規の 『子規歌集』 (岩波文庫) を探してみたら

   人丸の後の歌よみは誰かあらん
         征夷大将軍みなもとの実朝

という歌が所収されていました。

人丸(ひとまる)、つまり柿本人麻呂に匹敵する歌人として
あの子規が筆頭にあげる人物。
30年足らずの人生で残した歌で、これほどの評価とは。
つくづく短命が惜しまれます。

さて。

お茶の歴史のなかで、この将軍の名が登場するのは
臨済宗の開祖である栄西(えいさい)が
茶書 『喫茶養生記』 を献上した、というひとコマ。

お茶を喫して、体調が快復したとか、しないとか …
実は、このときの実朝は
二日酔いに苦しんでいたともいわれています。

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朝日新聞 生活面の
毎週火曜に掲載される 「働く」 というコーナーに
「職場のホ・ン・ネ」 という、読者の投稿欄があります。

今朝の投稿で、気になる話題が載っていました。
以下に内容を引用してみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 ■ お茶出しは制服で?

 昔、女性は一般職が普通であったためでしょう。
 女性は制服、男性は作業着というイメージが
 製造業には残っています。
 経費削減の折、制服を廃止し、
 作業着に統合する動きが出てきました。
 すると今度は 「来客時のお茶出しは作業着では困る」 との
 反対意見が上がりました。
 女性がお茶を出した方が印象はいいのでしょうが、
 その際の服装は関係ないのでは?
 作業着でも、清潔で品があればいいのではないでしょうか。

 (愛知県 会社員 30代女性)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

来客へのお茶 があたり前の慣習として存在する日本。

お茶出しをやめた会社も少なくないという、このご時世に
読む人の立場などによって
さまざまな感想が出そうな投稿内容ですね。

私は、お茶を製造販売したり
また 「日本茶インストラクター」 として
おいしい淹れかたをお教えしたりする立場のため
実は、よその会社でお茶を淹れていただくという機会は
あまり多くはありません。

ただ先日、弊社の包装資材の印刷をお願いした工場にて
女性スタッフさんが作業の手をわざわざ休めて
笑顔で出してくれたお茶は、うれしかったですね。

辰巳芳子さんの本 に出てきた
「しっかりと、けど軽やかな」 感じの一杯。
高価な茶葉でなくても、ていねいに淹れたものは
茶碗のなかに、とうとうと気が満ちるもので。

彼女の作業着姿が、より素敵にみえましたし
こんなスタッフさんが印刷に関わっている工場なら
仕事をお任せしてよかったな、という安心すら感じました。

私自身が女性ということもあり
普段、作業着の茶師たちを見慣れているということもあり
そうした好感を素直におぼえたのかもしれませんが。

お読みの皆さまは、どうお感じになったでしょうか?

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大寒を過ぎましたが、冷える日が続きますね。

茶商の朝は早い、というのは初夏の新茶のころの話で
こう寒いとさすがに、布団を出るのがおっくうになります。

そこで、こんな土鈴を飾ってみました。

201001251413000.jpg

いにしえより、朝を告げるといえばこの鳥。

伊勢神宮 の内宮(ないくう)で拝受した
「神鶏(しんけい)鈴」 という雌雄一対の土鈴です。
ふっくらと丸いおなかの形が、かわいらしいんです。

お伊勢さんの内宮におまつりされているのは
太陽神である、天照大神(アマテラスオオミカミ)。

『日本書紀』 によれば
天照大神がこもってしまった岩戸が開かれるために
神々が相談して行ったことの最初が
にわとりをあつめ、長鳴きを競わせたことでした。

昼夜もわからず、ただ暗闇となってしまった世から
岩戸が開かれ、ふたたび光が満ちる世へと。

遠い神代の昔から
その鳴き声で朝を運んできたにわとりにあやかって
寒い冬を楽しく乗り切りたいと思っています。

ちなみにこちらの土鈴は
伊勢神宮崇敬会 という団体による参宮記念品なので
参集殿(休憩所)内に設けられている
崇敬会の売店などにて求めることができますよ。


※ 参考文献
  『原本現代訳 39  日本書紀(上)』
  山田 宗睦 訳 (教育社新書)
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201001221436000.jpg
大心堂(東京・御徒町)製 「特選おこし 古代」

これを食せば、きっと
雷おこしのイメージが、がらりと変わるはずです。

お米からなる “おこし種” の軽やかな歯ざわり。
しかも、砂糖でがっちりと固めすぎていないので
ほどよいサックリ感が楽しめます。
甘さはやや控えめ、といった感じです。

いや、ひと口食べて、なにより驚かされるのは
千葉産の落花生の芳醇なこと。
この落花生の滋味こそが 「古代」 の要とみました。

黒砂糖と白砂糖、ふたつのタイプがあり
贈答用の缶や箱は、同数ずつの詰合せになっています。

ちょっとした手土産に、これは喜ばれますよ。
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茶の湯の歴史
茶の湯の歴史
神津 朝夫
(角川選書)

茶の湯の通史を展開する本として
こんなに刺激的で、かつ
学びの愉楽に富んだ1冊はないかもしれません。

現代、あたり前のように語られる
千利休にまつわる数々の伝承や、わび茶の成立過程。
それらをほぼ無条件にインプットしていた頭を
この本を読む際には、いったんリセットしてみてください。

たとえば。

利休が始めたとされる、茶の まわし飲み
中世以来の 闘茶 の場や、寺院での 大茶盛
すでに行われていた、とか!

利休の師は、武野紹鴎(じょうおう)ではなく
兄弟子とされてきた辻玄哉(げんさい)だった、とか!

そもそも、贅をつくした 「豪商の茶」 を好む紹鴎は
わび茶を行ってはいなかった、とか!

現在、数ある流儀で、利休のお点前により近いのは
実は千家ではない、とか!

… こう着した脳内を、ぶち壊されました。

著者がとるのは、信憑性が高いとされる史料や
お点前・作法の具体的な変遷を重視しながら
それらを丹念に検証するスタイル。

史料等を冷静にみつめる試みによって、かえって
茶の湯本来の瑞々しさが浮き彫りになるようです。

「茶道」 に、いまひとつ飽き足らないかたへ。
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お茶のことのは ● 茶菓(さか、ちゃか)

  茶と菓子。
            ― 岩波国語辞典 第七版(岩波書店)より ―

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

「茶菓」 と似たことばに 「茶菓子」 があります。
まぎらわしいものの、これらの意味は異なるんですよ。

「茶菓子」 はいうまでもなく、お茶に添えるお菓子のこと。

一方の 「茶菓」 は、茶と菓子、を縮めたもの。
誤用されがちですが 「茶菓子」 の短縮形ではないんです。

お菓子だけでも、お茶だけの 空茶(からちゃ) でもなく
ともに仲よく隣りあう状態を表しています。

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前回の記事 のなかで
テアニンのリラックス効果について触れました。

この茶成分について興味をもたれたかたが多いようなので
本日は、補足を少し。

ある実験で、テアニンを摂取した人の脳波を測定したところ
アルファ波の出現頻度が高く、かつ長く観察されたそうです。

また、高血圧自然発症ラットを用いた実験では
テアニン投与後に血圧低下の傾向が認められたといいます。

そうしたはたらきから、最近は
テアニン成分を配合したサプリメントもあるようですね。

そしてもうひとつ、テアニンの作用で注目すべきは

「カフェインの中枢神経刺激(興奮)作用をしずめる」
(柴田書店刊 『緑茶の事典 改訂3版』 より)

という点でしょう。

お茶を飲んだときの、カフェイン の身体への作用は
同量の純粋なカフェインに比べるとマイルドなのだとか。
テアニンがカフェインに拮抗することで
覚醒作用を多少抑制するからと考えられています。

リラックスと、覚醒と。

禅の境地にも通じる、これらふたつの相反する要素を
喫した者へ同時に導き、ほどよく両立させてくれるのは
茶葉にカフェインとテアニンが共存するおかげなのです。

さて、このテアニン。

お茶の木のほかには
同じツバキ属の ツバキ や サザンカ にしか存在しない
特殊なアミノ酸成分です。

ただし、すべての茶種にあまねく豊富というわけではなく
お茶摘みの前に、新芽が日光を浴びれば浴びるほど
含有量が減少してしまうのです。

ですから、日本茶のなかでは
摘採前の一定期間、日光をさえぎり日陰の状態をつくる
上級の 抹茶 や玉露に豊富で
次いで、一番茶の 上級煎茶 に比較的多く含まれます。

二番茶 には残念ながら少量しか含まれませんが
そのかわり、カテキンが豊かなんですよ。

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仕事が思うようにはかどらなくて、イライラ。
そんなとき、皆さまはどう気分転換されていますか?

マイコミジャーナル
に、こんな記事が。

ミルクティーよりウーロン茶!
 仕事中のストレスを解消する5つの方法

(1月13日付)

米国のあるサイトの記事内容を紹介しているのですが
ストレス解消法のひとつとして挙げられているのが
「お茶を飲む」 こと。

ホットドリンクは全般的に、その湯気や香りだけでも
充分にリラックス効果が見込めそうですけれども
なかでもお茶は

「精神を落ち着かせる作用がある」
「ストレスを引き起こす体内のホルモンを抑制する」

のだそうで

「中でも効果が高いのは、
 緑茶、白茶、黒茶、ウーロン茶、プーアール茶」

といった記述もありました。

ちなみに、緑茶の テアニン という成分には
リラックス効果があるともいわれているんですよ。
普段の気分転換はコーヒーばかり、というかたも
ぜひ一度、お茶系をお試しくださいね。

そして。
それでもなお、冴え冴えとしないときには。

花王のヒューマンヘルスケア研究センターが
先日発表した ニュースリリース によると
歯みがきも、気分転換に有効らしいのです。

脳が疲れたあとの歯みがき行動には
脳を活性化し、リフレッシュ感を高める傾向があるという
研究結果が出たそうですよ。

これ、私も早速やってみようかと思っています。

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