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長崎新聞のサイト
に、興味深い記事が載っています。静岡は、恵みの雨。
猛暑、猛暑で覇気のなくなった身体には
多湿とはいえ、ずいぶんと過ごしやすい一日です。
熱中症、こわいものです。
今年はまた、被害を伝える報道の多いこと!
いのちをおびやかす要素が、ここまで至近にあることに
あらためて驚いています。
最近知ったのですが、症状のなかには
体温の上昇がみられないケースもあるそうですね。
熱中症にかかると必ず身体が熱くなる、とか
日ざしの当たらない室内ならば平気、という思いこみが
重症化を招きかねないのは悲しいことです。
皆が正しい知識を共有できる社会であらんことを …
ここ数日、熱中症とお茶の関係について
お客さまからいくつかご質問をお受けしたのですが
昨年も書きました とおり、熱中症対策には
お茶で水分をとっているだけでは安心とはいえないのです。
煎茶をはじめ、紅茶、コーヒーなどには
カフェインが含まれているので利尿作用があります。
そのため残念ながら、熱中症予防という点からは
これらを単品で飲むだけでは不充分といわざるをえません。
さらに、たくさん汗をかいた後はとくに
あわせて失われた塩分も補う必要があります。
専門家がすすめるとおり、暑い場所にいるときや発汗時には
食塩水やスポーツ飲料をとるのがよいでしょう。
汗をかいたあと、やっぱりお茶が飲みたいなと思ったら
必ず、塩けのあるものをお茶うけに添えてくださいね。
お茶に塩分をプラスしたアレンジドリンクもおすすめ。
カフェインの少ないほうじ茶をベースに
塩をひとつまみ加えた 塩茶 など、いかがでしょうか。
お茶のことのは ●
茶葉(ちゃば)黒地に、白いハート形。
ちっちゃなちっちゃな民芸品のようにもみえる、こちら。
山野に花の多くない夏季、とにかく茶花に重宝する
風船葛(ふうせんかずら)の種です。
直径はわずか5ミリ程度、不思議です。
ほおずきにも似た、ふんわり袋状の果実が青いうちは
中の種も未成熟で青いのですが
果皮がすっかり茶色く、カサカサになるころ
種はこんなカラーリングに変わっているんです。
この植物は、華奢な見ために反して、といいますか
暑さに強く、虫も比較的つきにくくて育てやすいです。
私は大きめの鉢植えで、あんどん仕立てにしています。
蔓(つる)の長さは軽々と背丈を超えていきますから
ゴーヤみたいに食べることはできませんけれども
“緑のカーテン” に仕立てるのも素敵ですね。
お茶のことのは ●
茶瓶(ちゃびん)
藤太郎本店(静岡・富士宮)製 「富士のこけもも」
山梨のゼリー菓子 「はまなし」 同様に
富士山に自生するコケモモが用いられています。
物語性があって、富士登山のおみやげにもいいですね。
白い落雁部分は寒梅粉がメインで
懐かしさを感じるような、ごく素朴な風味。
そのなかにコケモモを使用した餡が入っています。
棹物(さおもの)なので、買った状態では外見が白く
切ると、断面に山形と餡の茶色があらわれます。
適度なしっとり感と固さがあるゆえ
包丁を入れるのが容易で、なおかつくずれにくいです。
落雁としては甘さがそれほど強くないものの
ひと口があまり大きいと、後味が重くなりそう。
お茶菓子として、お茶とのバランスを考えれば
1センチ弱の薄めに切り分けるとよいのではと思います。
ひと棹でゆうに十数人分がとれるお手ごろ感も
この商品の人気の理由かもしれませんね。