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一昨日でしたか。
朝日新聞に入っていた不思議な広告に釘付けになりました。
日本愛妻家協会 という協会があるのですね。
「愛(1)妻(31)」 とかけて、今日1月31日が 「愛妻の日」 なのだとか。
そこで今日、「地球を思って夫婦でハ(8)グ(9)」 しよう、という
「ハグタイムプロジェクト」 という試みがあるそうです。
今夜の8時9分から10秒間。
愛妻家の皆さま、愛妻家志望の皆さま、ぜひ参加してみませんか?
そしてハグのあとには、丸玉製茶的には
お茶を淹れてゆったりと会話されることをおすすめしたいと思います。
それも、ぜひホットで。
手を温めると人にやさしく できるともいわれます。
ハグも、お茶も、温かさの共有、という点で共通しているかと …
あ、ただし就寝時間が近いかたは 寝つきが悪くならないように
なるべくカフェインの少ない飲みものを選んでくださいね。
昨日、ブリの産地偽装をニュースで知り
どの業界にもこうした問題はあるのだなあと残念に感じました。
緑茶の産地表示につきましても、以前の記事 で触れたとおり
業界内で自主基準が設けられています。
念のため、静岡茶についての要点をおさらいいたしますと …
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● 静岡県内産の茶葉を100%使用しているものは 「静岡茶」 。
● 県産茶葉が半分以上(50%以上100%未満)含まれるものは
「静岡茶ブレンド」 あるいは 「静岡茶(ブレンド)」 。
● 外国産の茶葉がブレンドされたものは
静岡茶主体であっても産地銘柄を表記することができない。
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… と、以上のようにカッチリとしたルールがあるのです。
静岡県の企業のものでも、あるいは県内の工場から出荷されていても
ほんの数パーセントでも県外産のお茶がブレンドされていれば
きっぱりと 「静岡茶」 のみで言い切れなくなるんですね。
ただし、ここに挙げたのはあくまで静岡茶についての基準で
ご参考までに、京都の 「宇治茶」 については
京都・三重・奈良・滋賀いずれかの府県でつくられた原料茶葉を
京都府内で仕上げたものならば、そう表記できるということ。
実際、三重は京都よりもはるかに茶生産量が多い(倍以上)のです。
やはり宇治茶ブランド強し、といったところでしょうか …
話を戻しまして、表示についてもうひとつ。
小売容器(袋や缶)入りの商品の、背面などに書かれている
JAS法や食品衛生法にもとづく義務表示についてですが。
茶葉(リーフ)は 「国産」 か 「外国産」 かの表示が義務となっています。
さらに細かく、都道府県や市町村まで表記する製造者もあります。
弊社の場合は、たとえば上記のような感じです。
「静岡県産」 とあるのは、静岡県産茶葉100%の意です。
この部分の表記については全国共通ですから
茶小売店やスーパーの店頭でお茶をお求めになる場合は
ポスターやPOPに書かれている売りコトバばかりでなく
商品パッケージ自体の表示を必ず確認されるとよいかと思います。
むろん前提として、すべての業界関係者が
こうしたルールをきちんと守った表示をしていることを切に願います。
『家康と慶喜 ― 徳川家と静岡展』
於 ・ 静岡市美術館 (静岡)
2010年12月11日(土)〜2011年1月30日(日)
昨年末にご紹介した 『家康と慶喜』 展 も、残り1週間をきりました。
いよいよ、いわゆる “天下の三肩衝(かたつき)” のひとつ
《肩衝茶入 銘 初花(はつはな)》 が来静しています。
信長、秀吉、家康の三武将のもとを渡り
本能寺の変での焼失もまぬがれたという、濃ゆい来歴でありながら
そんな荒々しい下界の動きは露知らず、という風なのです。
なんといおうか、薄柿色の肌にテラテラとした感じがなく、きめが細やか。
はつらつと張った胴の感じといい、ほんの少しだけ傾げた首といい
うら若き、うぶな乙女のたたずまいを思わせます。
よくぞ義政公名づけられた、と膝を打ちたくなります。
この 《初花》 は、徳川関連の企画展等で幾度か拝見したことがあるものの
こちらではディテールがつぶさに拝見できたのが嬉しかったです。
展示の質、とくに照明のたまものかと。
先週末もけっこう混んでいましたから、今週末はますますの人出でしょう。
平日のほうがゆったりと拝見できそうです。
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余談となりますが、こちらのエントランスホールにあるカフェスペースは
展覧会を観なくても利用できて、待ち合わせなどにおすすめです。
メニューはドリンク数種のみで、そのうちブレンドティーは2種。
ともに静岡ならではの日本茶ベースです。
先日いただいたのは緑茶とレモングラスのブレンド。
写真のお茶の色が妙に濃く出てしまいましたが …
香りよく、後味がさっぱりとして、おいしかったです。
焼桐のトレーは多分、岩本清商店さんの 「ちょこっとトレー」 ですね。
これ便利なんです、弊社でも来客用にツヤなしのタイプを揃えています。
小菓子の敷き紙にしているのは、なんとツバメノートのメモの紙でした。
こうした素敵なアイデアに出会えるのも美術館のカフェの愉しみですね。
こう寒いと、朝、布団から出るのがおっくうになりますね。
スキッと目ざめるための要点を
一昨日から、朝日新聞 朝刊 「あなたの安心」 コーナーで
「すっきり早起き」 と題して小連載しています。
とくに、昨日(1月23日付)の第2回の内容では
弊社でもお客さまからのご質問が多い 「カフェイン」 への言及があり
正しい情報が周知される一助として、ありがたく感じました。
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玉露やコーヒーに多く含まれるカフェインにも覚醒作用がある。
年齢や体格によって異なるが、分解には1〜5時間かかる。
眠る数時間前からはとらないようにしたい。
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そうなんです、カフェインは意外と長く体内に残るのです。
コーヒーや抹茶、紅茶、それから熱湯でたっぷり淹れた煎茶は
抽出液1杯あたりのカフェイン含有量が比較的多いため
眠りの質を気にするかたは、夕方以降は控えめになさってくださいね。
カフェインにはご存じのように利尿作用もありますから
その点でも、就寝前にとるのはなるべく控えることをおすすめします。
熟睡のさまたげにならぬよう …
夜に温かいものが飲みたくなったなら
カフェインが含まれないハーブティや葛湯などはいかがでしょう。
日本茶のなかでは、カフェイン少なめの ほうじ茶 をおすすめします。
どうしても煎茶が飲みたいなら、なるべく ぬるめのお湯 を用いてください。
湯温が高いと、カフェインは短い時間でサーッと溶け出す性質があります。
温度を下げることで、ある程度は抽出量を抑えられますよ。
※ 今までの記事のうち、カフェイン関連の内容について書いたものを
いくつか以下にピックアップしておきました。
興味がおありのかたは、そちらもぜひご参考に。
● 「カフェイン、何時まで安心?」
● 「カフェイン目覚まし、うまく使う」
● 「抹茶とコーヒー、カフェインが多いのは?」
● 「カフェインの短所と長所」
お茶のことのは ●
茶梅(ちゃばい)