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どくだみ
の花が、今年も満開に。実は静岡県(いまの相良町)出身の偉人、鈴木梅太郎の
「ヴィタミン研究の回顧」 という文章を青空文庫で読んでいたら
緑茶の成分に関する記述が出てきました。
→ 鈴木梅太郎 「ヴィタミン研究の回顧」 (外部サイト)
この文章によると
緑茶のなかにビタミンCが豊富であるということを発見したのが
梅太郎とともに理化学研究所でビタミンを研究した
化学者の三浦政太郎(まさたろう)という人物なのだそうです。
その部分を引用してみます。
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緑茶の中にヴィタミンCが豐富に含まれて居ることは、
故三浦政太郎博士が見出したのであるが、
昔、和蘭(オランダ)の商船が東洋に來ると、
航海中壞血病(かいけつびょう)に罹(かか)るものが多いので、
これを豫防(よぼう)するために
支那から茶を買つて歸(かえ)つたといふ記録があることから、
三浦君は日本の緑茶を試驗したところ、
非常に多くのヴィタミンCの含まれて居ることが判つた。
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オランダの、壊血病予防の民間療法がヒントとなったとは
はじめて知って驚きました。
この発見は、手もとの資料等によれば1924(大正13)年。
お茶の成分研究のさきがけといえます。
ちなみに政太郎も、偶然にも静岡県(いまの掛川市)の生まれ。
オペラ歌手・三浦環の夫としても有名ですね。
本日ご発送分から、「煎茶 若緑」 が本年産茶に切り替わります。
通年販売の定番煎茶のうち、一番茶 100%使用のタイプは
これにて、すべて新茶をお届けできます。
また、「煎茶 心葉」 は、一番茶と二番茶のブレンド品のため
当面は “新茶ブレンド” の形でお届けすることになります。
そのため、商品のパッケージに
「新茶」 表示はとくにいたしておりませんのでご了承ください。
ただし、放射性物質などの問題 で
静岡県の発表では問題がないとはされておりますものの
今年のお茶を飲むのがご心配なお客さまには
定番のリーフ茶は、昨年度産の茶葉も若干在庫がございます。
ご注文時に 「古茶(こちゃ)」 使用のものとご指定くださいませ。
残り少なくなってまいりましたので、品切れの際はご容赦ください。
毎年ご好評いただいております
6月末までの期間限定商品 「新茶 田舎仕立て」 。
いよいよ本日より、今年度分を販売できるはこびとなりました。
生産者が一次的に加工した、いわゆる “荒茶” に
ほとんど手を加えず、そのままパック詰めした一品。
このあたりでは、茶農家などが自家用茶として楽しむ味です。
きっちりとした仕上げの加工をほどこしていないため
いわゆる “くき” や “粉” や “芽” は未選別となっております。
ですから、茶葉の形状が揃っておらず無骨な感もありますが
新茶ならではの爽快さは、存分にご堪能いただけます。
掛川市産の原料葉100%使用です。
低温のお湯でじっくり淹れれば、甘みがぐーっと引き出され
高温でさっと淹れれば、甘さは抑えられるものの香りが立ちます。
お好みの湯温を見つけてみてください。
200g袋入の定価1,200円(税込)のところ
インターネット通販価格は1割引の1,080円(税込)となります。
弊社の定番煎茶でいいますと
「上煎茶 山辺」 と同ランクの原料葉を使用したお得なタイプです。
なお、すでに先行予約を頂戴しているお客さまには
たいへんお待たせいたしましたが
本日中にすべての出荷作業を行わせていただきます。
近県には明日着となります。
山里の旬の味、どうぞふんだんにお愉しみくださいませ。
静岡県より5月14日付で、「茶の放射能調査結果」 の
掛川茶のデータを含む第2報が発表されました。
13、14日に、県内茶産地13地点で調査した分について
さいわい、すべての地点で
「食品衛生法」 規定の暫定規制値および準用値を下回っており
「健康への影響を心配するレベルではなく、問題がない」
とのことでした。
各地の数値など、詳細につきましては
県ホームページ内の、下記の記者提供資料でご確認いただけます。
◆ 静岡県HP
「茶の放射能調査結果(第2報)」
本日より商品発送させていただくお客さまには
上記資料内容と同様の書面をお荷物に同封させていただきますが
弊社のリーフ茶に使用いたしております 「掛川」 の測定値は
製茶前の 「生葉」 と、抽出液である 「飲用茶」 につきましては
以下のとおりとなっております。
(5月13日収穫の茶葉につきましての数値です)
○ 放射性セシウム
生葉 : 39.83 Bq/kg
飲用茶 : 3.99 Bq/kg
○ 放射性ヨウ素
生葉 : 検出されず
飲用茶 : 検出されず
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< 参 考 >
食品衛生法の規定に基づく暫定規制値は
加工前の 「生葉」 については、野菜の規定に準じ
放射性セシウムが 500 Bq/kg となっています。
放射性ヨウ素については基準が定められていないそうですが
今回はすべての地点で検出されていません。
茶葉を煎茶として抽出した茶液である 「飲用茶」 についても
暫定規制値が定められていませんが
「飲料水」 の規制値を適用した場合の準用値として
放射性セシウムが200 Bq/kg で
放射性ヨウ素が300 Bq/kg となっております。
煎茶として飲用されるかたは、この数値もご参考ください。
水道水を沸騰させたもので淹れてお飲みになるかたは
お住まいの地域の水道水の値もあわせてご検討ください。
【2011/06/03 追記】
一時的に製茶加工した茶葉、いわゆる 「荒茶」 のデータは
現在のところ、県からは発表されておりませんが
目安として、加工して水分などが抜けた茶葉は
「生葉」 にくらべ、かさが1/5程度に小さくなりますので
放射性物質の数値は、1kgあたり約5倍になると考えられます。
茶葉を料理に使ったり、粉末にしたものを溶いて飲むかたは
その点もご考慮いただき、ご購入の判断をお願いいたします。
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14日発表分については
県内では掛川の測定結果がもっとも低い数値となっております。
ただ、なんといってもお茶は
野菜や肉・魚などの食品同様に、日常的に口に入るものです。
お客さまにはどうか、今回のデータを含め総合的にご検討いただき
ご購入するか否かのご判断をお願い申し上げます。
さて、今回の調査などをふまえまして
弊社といたしましては、本年度産茶を含む全商品の販売を
従来どおり継続させていただくこととなりました。
また予定どおり、定番のリーフ茶 につきまして、本日から順次
2011年度産への切り替えを開始させていただきます。
今年のお茶は心配だな、というお客さまは
定番のリーフ茶は、全アイテムに関しまして
昨年度産の茶葉が若干でしたら在庫がございますので
ご注文時に 「古茶(こちゃ)」 使用のものとご指定くださいませ。
「特上煎茶 百福」 「上煎茶 山辺」 「上煎茶 萌黄」 の3アイテムは
本日発送開始となります。
ご注文時にとくにご指定のない限り、新茶のお届けとなります。
以上、よろしくお願い申し上げます。