トップページ > ブログ「お茶まわり」
6月25日付の 朝日新聞 (外部サイト) 生活面の
「家のしごと相談所」 というコーナーがためになりました。
キッチンまわりの、汚れの種類によって
「アルカリ」 と 「酸」 どちらの性質の洗浄成分が効果的かが
さっぱりと明快に紹介されていて。
公式サイトに記事が紹介されていないのが残念です。
“お茶まわり” でとくに気になる汚れが、うつわの茶渋。
洗剤に頼らず 「重曹」 を活用するかたも多いかと思います。
記事によれば、重曹は弱アルカリ性の、マイルドな洗浄成分。
「殺菌や漂白の力はありません」 とのことですが
「細かな粒子は研磨剤として働く」 ようですね。
つるんとした磁器の、マグカップなど単純な形状のものでしたら
スポンジなどで重曹をこすりつけるようにして洗うと
わりとすっきりと茶渋がとれます。
弊社では 「粗塩+みかんの皮」 もおすすめしています。
ただしいずれも、絵付のあるうつわには避けたほうが賢明でしょう。
この重曹、汚れ落ちを高めるには
水の温度を 「60度以上」 にするとよいそうです。
「60度以上の熱い湯に反応して
炭酸ソーダというpHの高い別の物質ができると洗浄力は上がる。
効き目の分、ゴム手袋で作業するなど注意が必要になります」
急須の注ぎ口など、せまい部分を洗う際にはとくに
重曹プラスお湯で試してみるといいかもしれませんね。
それでも、細かなキワの部分などがすっきりといかない場合には
酸素系漂白剤の主原料である 「過炭酸ナトリウム」 につけ置きし
分解して落とすのが確実のようです。
田子の月(静岡・富士)製 「子持ち鮎」
田子の月さんといえば、そのまま商品名にもなっている
餅入りの粒餡のもなかが静岡みやげの定番として有名ですが
普段のおやつにしたい気軽な和菓子がほかにもたくさん。
これもそのひとつ、「子持ち鮎」 。
鮎釣りがさかんな静岡の夏ならではの一品です。
長さは10センチ程度と短めで、子持ちらしくおなかがぷっくり。
丸っこいシルエットもかわいらしい見た目です。
いわゆる 「若鮎」 「焼き鮎」 といわれるたぐいのもので
全国的に、つくっている菓子舗も少なくないと思われます。
ただ、はさんであるものや、焼きごてでつけた表情などで
お店によって少しずつ個性が異なるのがこのお菓子の面白さですね。
田子の月さんのものは、生地部分はオーソドックスに
卵を使った小麦粉生地を焼いたものですが
口に入れるやいなや、生姜の風味が広がってさわやか。
なかには、さらりとした質感の粒餡を芯にして
板状の求肥(ぎゅうひ)がくるりと折られた状態ではさんであります。
煎茶 や 玄米茶 にもよく合いますよ。
最近、地元や近隣市町のファーマーズマーケットなどで
静岡県産ニンニクをよく見るようになったな、と
なんとなくの印象をもって買い求めてはいたのです。
実際、静岡市の清水区では
これを新たな特産とする試みが始まっているとのこと。
→ 「いい出来だら 「清水ニンニク」 特産化へ手応えあり」
(外部サイト)
(静岡新聞 2011/06/11)
→ 「【静岡】 ニンニク特産化に挑む」 (外部サイト)
(朝日新聞 2011/06/24)
朝日新聞の記事によれば
近年のお茶の減収をおぎなう、いわゆる 「補完作物」 として
栽培に挑戦する茶農家さんが多いそうです。
「ニンニクは酸性を嫌い、強酸性の茶畑からの転地は難しい」
など、茶栽培とは土づくりからして随分と違うようですけれども
高品質な地場産の食材がまたひとつ増えるのはうれしいことで
弊社としても応援していきたいと思っております。
昨日は暑かったですね、静岡市内では35℃を超えたようです。
今日もまた快晴、気温がぐんぐん上がっています。
これから盛夏にかけ、気をつけていきたいのが
熱中症対策にくわえて、夏バテの予防や解消です。
こんな記事がありました。
→ 「健康食生活 【第7回】 焼き肉なら牛より豚!
温かい飲みもので夏バテ解消」 (外部サイト)
(ダイヤモンド・オンライン 2011/06/23)
文中には、夏バテの主な原因として
● 冷たいものや生ものの食べ過ぎ
● 汗を多量にかく
● 冷房による体の冷え
● 暑さによる睡眠不足
の4点が挙げられています。
“お茶まわり” でとくに留意したいのが 「冷たいものの食べ過ぎ」 。
暑いとつい、身体を冷やしたくて、また水分補給をたっぷりしたくなり
冷茶などがぶがぶ飲みたくなってしまうのですが
「冷たいものをとり過ぎると胃腸の毛細血管が収縮して
栄養吸収や水分代謝の働きを弱め、体が重だるくなります。」
とのことで、過度ですと身体に負担をかけてしまうとのこと。
緑茶自体がまた、中医学によれば
身体を冷やす性質があるともいわれています。
コーヒーも同様に、冷やす性質があるといわれますね。
冷茶やアイスコーヒーはほどほどがいいかもしれません。
で、この記事ですすめているのが、ホットの ほうじ茶 や 紅茶 。
さらに、生姜やシナモンをプラスするのもよいそうで
「ショウガほうじ茶」 のつくりかたも紹介されていますよ。
冷たいもののとりすぎで胃腸が疲れてしまっているときや
冷房のきいた室内で長時間過ごす際には
ぜひ、温かいほうじ茶や紅茶を試してみてくださいね。
『線幸子展 − 綿による空間絵画 −』
於 ・ 池田20世紀美術館 (静岡・伊東)
2011年4月1日(金)〜6月28日(火)
この、ステンレススチール張りの壁面の感じが好きです。
静岡県には、私設美術館や個人美術館に
すてきなところが案外と少なくないように感じています。
そのひとつであり、日本の現代美術館のさきがけが
一碧湖のすぐそばに建つ、池田20世紀美術館。
先週末は曇天のため、写真が暗くなってしまいました…。
現在は、真綿を素材として作品制作されている
線(せん)幸子さんを紹介する展覧会が開かれています。
(館のサイトに 館内写真 (外部サイト) がPDFで紹介されていて
展示の様子がすこし見られるようになっています)
展示前半は、やわらかな綿という素材の上に
着色したり、あるいは墨で描線したシリーズが並びます。
かきむしられるような、妬かれるような心地にさせられたのは
後半、《Layer - 波動》 と銘うたれた一連の新作。
展覧会のチラシなどにも書かれているように
『 「綿に描く」 から 「綿で描く」 』 、へと。
つまり、綿そのものを描くための素材とし
そこに着彩がまったくほどこされない白の世界が展開していました。
固まりになり、面になり、糸になり …
そんな、素材としての綿の可変性、面白みを感じるのはもとより。
日常的にはピュアで触りのよい印象の綿なのに
アルミ板や、塩ビのシートで無機質に囲われた額や箱のなかで
膨張し、溶解し、沈殿し、気化し、あるいは湧き、燃えさかるような。
綿という材質が有機である以上に有機で、なま、なのです。
対峙するほどに覚醒し、ときにぞくっとするような緊張も浴びながら
非常に心身のひらかれる時間となりました。
個人的には、独服の茶掛けにしたいと思いました。
なお、期間限定品の 「新茶 田舎仕立て」 は
6月末日までご注文を受け付けております。
掛川市産 一番茶 100%使用、荒茶 づくりの素朴なタイプです。
十分な数量をご用意いたしておりますが
旬の時期に1年分のお茶を買い置きされるお客さまは
どうぞお早めに。
気になっていました、陸前高田の 「気仙茶(けせんちゃ)」 。
厳密には 「北限の茶」 ではないかもしれませんが
北東北における稀少な茶産地のひとつです。
津波をまぬがれた茶畑で、今日、茶摘みが行われたそうですよ。
→ 「東日本大震災 : 陸前高田で茶摘み」 (外部サイト)
(毎日新聞 6月13日)
写真の、遠くにみえる津波の傷跡に胸が痛くなりますものの
今年の茶摘みには、高校生がボランティアで参加したとのことで
明るい和気あいあいな様子も伝わってきて、うれしくなりました。
しかし天候のせいなのでしょうか。
記事には、「今年は生育が悪い」 との記述が。
例年よりすこし遅めの 一番茶 摘みとなったようです。
ちなみに静岡県では、一番茶は4月下旬に始まる地域が多く
また、今日の時点で、とくに温暖な平野部などでは
すでに二番茶の製造販売に入っています。
岩手との気候の違いを、あらためて感じます。
さて、その二番茶ですが。
私どもが リーフ茶 で主にお取り扱いしております掛川のお茶は
明朝より、掛川茶市場にて二番茶取引が始まります。
弊社では念のため、仕入れ後の検査を一番茶同様徹底するとともに
「煎茶 息吹」 「玄米茶 乙御前」 「くき茶 沢筏」 など
二番茶使用の並級茶につきましては
当面は昨年産の原料にて製造いたしてまいります。
本年産二番茶への切り替え時期が決まりましたら
当ブログ上などで事前に告知させていただきます。