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一度に大勢の客人を招き、茶菓でもてなす
カジュアルな大寄せ(おおよせ)の茶会が各地で催される秋。
島根の松江で、山陰中央新報社主催により
この週末(10月1、2日)に開催される
松江城大茶会 (外部サイト) の紹介記事がありました。
→ 「初心者さんのふらり大茶会(上)」
(山陰中央新報 2011/09/29)
「日本三大茶会の一つながら、
誰でも普段着でふらりと訪れられる気軽さがあり」
と、記事にありますように
時節に合った着物の用意や、着付けが難しい初心者のかたが
比較的気軽に参加しやすいのが大寄せの特長のひとつです。
松江といえば、数寄大名・松平不昧(ふまい)公のお膝元で
いまでも茶の湯が非常に盛んな土地ですけれども。
この大茶会には、抹茶席が5席にくわえて
煎茶席も3席ほど設けられるとか。
自分の属する流儀以外のお席に、気軽に入れるのは
また大寄せの面白いところでもあります。
お茶そのもののおいしさ、また、点前や道具組みのほか
地元菓子舗がこの日のために用意した菓子もひとつの楽しみ。
多くの菓子職人が腕を競う、松江のような土地柄は
静岡で茶をする者としては非常にうらやましいところです。
会場は観光地の松江城山公園とのことですから
今週末、山陰方面に旅行予定のかたなど
当日券が求められればのぞいてみてはいかがでしょうか。
酒造メーカーの 大関株式会社 さんによる
飲酒に関する意識調査のニュースリリースが興味深いです。
→ 「半数以上の人が翌日の対策をせず
お酒と翌日の対策に対する意識調査」
(大関株式会社 2011/09/28)
しかし、自分をお酒に強いと思う人の割合が47.3%とは
かなり高いですね、いや、びっくりしました。
その一方で、自宅以外の場所でお酒を飲んで
頭痛などのつらい経験をしたことがある人は、というと
全体の70.2%、けっこういらっしゃいますね。
ところが、二日酔い対策についての問い(複数回答)では
「特に対策はしていない」 と答えた人の割合が多いという
ちょと不思議な結果がみえたりして。
対策をしている人のなかでは、お酒を 「飲んだ後」 に
「水やお茶、スポーツドリンクなどの水分をとる」 人が多数派で
42.9%にのぼるという結果。
ちなみに私も水分補給派です。
悪酔いしにくいといわれる緑茶のはたらき に期待しつつ
晩酌のあとには必ず、煎茶か抹茶を飲むようにしています。
カフェインで寝つきが気になるかたにはおすすめしかねますが
対策飲料などの買い置きがないときには試してみてください。
『西洋の庶民生活家具展』
於 ・ 安曇野市豊科近代美術館 (長野・安曇野)
2011年9月10日(土)〜10月10日(月)
北アルプスをのぞむ清々しい美術館。
こちらを含む 安曇野アートライン (外部サイト) には
オープンが早めの9時からという館が多くていいですね。
現在は、椅子やテーブル、収納家具、ベッド等の
西洋の庶民家具を堪能できる企画展がひらかれています。
第1室奥の、4脚の美しいウィンザーチェアが目をひきます。
クラフトマンが多く、また松本からも至近という土地柄。
そこにウィンザーチェアとくれば、きっと
日本の民藝家具に連なる系譜を強く意識した内容か、と思いきや。
あくまで欧米の生活工芸品の歴史として構成されていました。
なかでも、今回の展示で特長的なのは
第2展示室 地主 (ヨーマン yeoman)
第3展示室 ブルジョア (Bourgeois)
という、ふたつの趣の異なる部屋。
ヨーロッパ中世から18世紀中ごろまでの農業社会における
「ヨーマン(地主階級)」 と
そののちの産業革命によってうまれた、都市の商工業者
いわゆる 「ブルジョア(中産階級の市民)」 。
それぞれに好まれ用いられた家具や調度類を検証・分類し
部屋ごとに生活の雰囲気を感じさせる配置がなされていました。
食事やお茶をし、あるいは談笑し、眠りにつき …
そんな日常のシーンが想像できて愉しくもあり。
こうした、時代分析にもとづく体系的な構成となっている点が
今展の大きな見ごたえに繋がっていると感じました。
さて、今回の展示品の多くは
故・村田新蔵氏の寄贈によるコレクションとのことです。
図録のあいさつ文で引用されていた村田氏のことばに
奥ゆかしい美しさを感じ、なにかとても惹かれましたので
最後にここにもぜひ引用させていただきます。
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生活工芸品は生活それ自体のうちで、
みがきをかけられていったといえましょう。
何世紀にもわたる生活の証しが、
家具のもつ鈍い光沢のうちにかいま見られるのも
無理からぬところです。
庶民の英知や物をいつくしむ心が
手づくりのよさとあいまって、
今日の私たちに
忘れてはならない何か 『われら失いしもの』 を
教えてくれるかのようです。
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生活の証し、を受け止められる強さと包容力のある家具が
これからのこの国でも
もっとあたり前のように、大切に使い継がれていきますように。
村田コレクションが反照するものの大きさを思いました。
台風15号の影響にともなう道路事情などにより
9月23日(金・祝)ごろにかけまして
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広島みやげといえば真っ先に思い浮かぶ 「もみじ饅頭」 。
誕生のきっかけ、この小さなコラムではじめて知りました。
→ 「ほうじゃね : ご当地検定問題より / 広島」
(毎日新聞 広島版 2011/09/18)
記事の内容としては
「1907(明治40)年ころに初めて作られたもみじ饅頭は、
元々何のために作られたといわれているでしょう?」
という問題に四択で答える形式になっていまして
その正答が、個人的には意外でした。
「老舗旅館に納入する茶菓子」
として考案されたものだったそうです。
旅館の茶菓子、それに茶葉の品質やうつわもふくめた
茶菓 の心づくしのもてなしは印象に残りますね。
あまり流通していない地元ならではのお菓子が用意されていたり
それがオリジナルでしたらなおのこと嬉しく感じます。
ウィキペディアの 「もみじ饅頭」 のページ をみてみましたら
起源について詳しく載っていました。
もみじの葉をかたどったのは、そもそも
その旅館のあった場所が 「紅葉谷」 といったんですね。
秋の深まりを前に、もみじ饅頭が食べたくなってしまいました。
三木製菓(静岡・熱海)製 「ネコの舌」
熱海の渚町に古くからある洋菓子店です。
こちらの焼き菓子が、純朴でとてもおいしい。
代表銘菓が、この 「ネコの舌」 。
薄焼きのバタークッキー、いわゆるラング・ド・シャですね。
原材料は砂糖、小麦粉、バター、卵のみ。
1枚ごとに形や厚みがちょっとずつ違うのも
昔から変わらなくて、袋を開けるたびにうれしくなります。
ハリのある、さくっとした食感ですけれど
薄手ということもあって、けっこうもろいです。
なので、ちょっとした手みやげには箱入りが重宝します。
詰め合わせもしてもらえますよ。
箱のレトロなデザインも、なんだかそそるのです。