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お茶にもまつわる、興味深い展示が
文京区の 旧安田楠雄邸(外部サイト) で開催中です。
10月29日付の朝日新聞夕刊で、今回の展示について知り
朝日のサイトで検索をかけてみたところ
残念ながら、その記事は掲載されていないようです。
谷根千ねっと(外部サイト) に概要があったので
下記にリンクさせていただきました。
→ 「人形師三代永徳斎 米国さんと呼ばれた男」
三代永徳斎。
20年もの長きにわたってアメリカのフィラデルフィアに滞在し
60歳をこえて帰国してのち
兄をついで三代目となった名人形師です。
今日、襲名後の作品は多く残されているものの
アメリカで制作した等身大の人形はほぼ失われているとか。
さきの朝日新聞の記事によれば
今回里帰り展示されているのは、小型の
「茶摘み、蒸し、箱詰めと、
日本茶の生産風景を表現した3点」
で、1910(明治43)年に制作されたものとのことです。
製茶機械が考案されたのは明治年間 のこと。
製茶が量産化していく前の姿をとどめているという点において
これらの人形は、茶業史にとっても貴重なものでしょう。
展示期間は今週末までと、長くないのが残念ですが
私も足を運んでぜひ拝見したいと思っています。
ちなみに。
この三代永徳斎について記しているサイトが
ほかにもありました。
→ 「 「永徳斎」 (山本保次郎) 〜謎に満ちた人形師〜」
(フィラデルフィア日米協会 フィラデルフィア偉人伝 より)
彼が滞在していたフィラデルフィアの日米協会によるもので
文中、非常に興味深いことが記されているんですね。
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彼は1904年、セントルイス万国博覧会にて
日本の茶業組合の展示コーナーの陳列装飾担当者として
39歳にして渡米。
間口二間、奥行二間の御殿風の部屋の中に、
茶の湯の式に望む等身大の美人人形二体を配するという
大掛かりなものであった。
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彼が長いアメリカ生活をスタートさせたのは1907年で
これ自体は、その3年前の出来事ではありますけれども
日本の茶業組合の展示にかかわっていたんですね。
セントルイス万博では、たしかに
農業館で茶にまつわる展示もされているようです。
ただ、手もとにある資料などではその詳細はわかりませんでした。
詳しいことを調べられましたら、追ってご紹介したいと思います。
ここ数日、朝晩は急に冷えこんできて
こちら藤枝でも、木々の色づきがだんだんと深まってきました。
秋の女神、龍田姫(たつたひめ)が舞い降りてきたかのよう。
弊社では、11月1日の 「玄米茶の日」 にちなみまして
本日10月26日より、11月1日までの1週間
オンラインショップ をご利用いただくすべてのお客さまに
「特上 かをり玄米茶 龍田姫」 100g袋をプレゼントいたします。
※ インターネット(ショッピングカート)からのご注文に限ります。
※ 10月26日〜11月1日受付分に限らせていただきます。
※ 期間内に同じお客さまから複数回ご注文をいただいた場合
同封は1袋とさせていただきます。
この 「龍田姫」 は、静岡県掛川産の上級煎茶葉に
寸胴釜でやや深めに煎った玄米と、さらに隠し味として
自家挽きの玄米ミクロパウダーを独自配合してあります。
風味も香りも華やかな、おもてなしにもぴったりのひと品を
この機会に、どうぞお試しくださいませ。
お茶のことのは ● 茶を立てる
<1> 飲む茶を作法どおりにつくる。
<2> 仏事をおこなう。
― 広辞苑 第六版(岩波書店)より ―
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よく知られた意味は <1> のほうですね。
立てる、の部分は 「点てる」 とも書きますが
おもに 抹茶 に湯を注ぎ、茶筅などで攪拌してつくることをいいます。
一方で、<2> に紹介されているように
仏事をおこなうこと自体も 「茶を立てる」 ということばで表現します。
以前、「お葬式とお茶」 の記事でもすこし触れましたように
お茶は弔いの場面でよく用いられてきました。
お茶という飲みものが日本に入ってきて普及していく過程に
寺院や禅僧と深い縁があったためでしょう。
今日でも、仏前あるいは霊前には
茶湯(ちゃとう)といって、湯茶をお供えしたりしますね。
そうしたところからうまれた表現かもしれません。
<1> と同じ 「茶を立てる」 でも
茶湯のほうは 煎茶 を用いることが一般的なようです。
毎度お引き立てをいただきましてありがとうございます。
さて、弊社ホームページ上でのお買い物のさいに
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開運堂(長野・松本)製 「道祖神」
真味糖大島 や 白鳥の湖 などの開運堂さんの
こちらも定番の一品です。
信州に多くみられる路傍の神さま、道祖神をかたどった
素朴な風趣のするお干菓子です。
縦3センチほどと小ぶりながら、浮彫り状の細やかな意匠。
和三盆糖が主体、かっちりとした質感ですが
粒子が細かいので口中でざらつく感じはありません。
すこし香ばしいような、独特な風味が広がるのは
小豆の焦粉を用いているからだそうです。
後味がいいのです、舌に旨みがふっくらと残る感じ。
そしてこれ、ひっくり返すと …
後ろ姿までしっかりと。
打ち菓子は背面が真っ平らなものが一般的で
このように両面デザインされているものはわりと珍しいのです。
お薄 や 煎茶 、玄米茶 にもよく合いますよ。
日本経済新聞のサイト に、こんな記事がありました。
→ 「素人でもこんなにおいしく 煎茶の入れ方」
(2011/10/08)
記者さんが実際に、「深蒸し煎茶」 について
茶葉の量や、お湯の温度、抽出する時間などをさまざま変えて
おいしく淹れられるのはどんな方法かを探った、という内容です。
お読みになる際に留意したほうがよいのが
これはあくまで、昔ながらの蒸し時間短めの茶葉ではなく
「深蒸し煎茶」 について試した一例ということ。
さらに、ひと口に 「深蒸し煎茶」 といっても
用いた茶葉の品種や品質や持ち味もさまざまですし
また、蒸しの度合い(=茶葉のほろほろ、粉々加減)もさまざま。
加えて、おいしいと感じる味のバランスも人それぞれです。
だから、記事で 「飲んだ印象」 欄に◎がついている方法と
まったく同じ条件で淹れてみても
お手持ちの茶葉が最上の味わいになるとも限らないんですね。
でも、だからこそ。
文中で記者さんがしているような試行錯誤もまた
日本茶とつき合う際の楽しみのひとつだと思うのです。
そんな、試行錯誤の方向、近道を教えてくれるという意味で
とても参考になる記事かと感じました。
お茶の味がばしっと決まらないのがお悩みのかたは
ぜひ読んでみてくださいね。