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  • 2016.03.31 Thursday

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201209281423000.jpg
モナリザ(三重県伊勢市)製 「サトナカ」

お取り寄せ好きのかたにはよく知られた
伊勢市のカフェ、モナリザさんのクッキーです。

パッケージのみならず、クッキーの素材も、まん丸の形も
いたってシンプルながら味わい深いのです。

こちらの白いパッケージには
御神饌でもある 「塩」 「酒」 「米」 の3種がそれぞれ3枚ずつ。
ベースとなる生地自体は粒度というかきめが細かいのですが
そのなかに、「塩」 は粗挽きの塩や
「米」 はしんびき粉の粒感も引き立って楽しいです。

もうひとつ、今年の夏に発売となったというこちらも。

201209281429000.jpg

「サトナカ Black Sugar」 。
黒砂糖の入ったタイプが9枚入りです。

モナリザのお店の入っている建物が
もとは黒砂糖を貯蔵する蔵だったということから
この商品がうまれたのだとか。

黒砂糖のコクに、生姜の風味も加えてある滋味深さ。
それ以外の砂糖は用いていず、ほどよく抑えた甘みも
後味のふんわりとした品のよさにつながっているようです。

ほうじ茶 によく合いますよ。

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お茶のことのは ●  葉茶(はちゃ)

  《 「はぢゃ」 とも》
  茶の若芽を蒸し、よりをかけ、干して製した茶。
  煎茶など。
  抹茶に対していう。

            ― 広辞苑 第六版(岩波書店)より ― 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

茶臼で挽いて細かな粉末状にする 「抹茶(挽茶)」 にたいして
もとの葉の形状を比較的とどめているタイプのものを
「葉茶」 と呼びわけることがあります。

現代ではあまり使われなくなりましたが
「葉茶店(はぢゃみせ)」 とか 「葉茶屋(はぢゃや)」 というと
この 「葉茶」 そのものを商うお店のことをさしたようですね。

あえてそのようによんだのは
今でいう喫茶店やカフェと同義の 「茶店(ちゃみせ)」 との
区別を要したということもあったのかもしれません。
「茶店」 はまた、飲みもの(茶の抽出液のほう)を提供するということで
「水茶屋(みずぢゃや)」 といったりもしたようです。

ちなみに、「葉茶」 と非常に似ていることばに
昨今普及した 「茶葉(ちゃば)」 があります。
単純に、(植物としての)茶樹の葉っぱというだけでなく
仕上げ加工までされた製品、つまりこの 「葉茶」 に近いニュアンスで
用いられることのほうが多いように感じます。
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NPO法人 日本茶インストラクター協会(外部サイト)
「日本茶アドバイザー」 は、初級の資格ということもあり
茶業関係者のみならず、たずさわらないかたも多く取得されていて
また、通学式でも取得できる点も (むろん修了試験はありますが)
人気の理由となっているようです。

日経新聞の静岡支局の記者さんが
この資格を得るまでの体験記がWEBに掲載されています。

→ 「勝ち抜き戦で決勝進出 “日本茶名人”検定受験記 」
   (日本経済新聞 2012/09/21)

養成スクールでの取得の流れや、内容の実際がよくわかり
これから資格取得を考えているかたにおすすめの良記事です。

通信講座や、もちろん自分で勉強して受験することもできますし
そのほうが経済的であることは間違いないのですが
このスクーリングの内容で、とくにいいなと思ったのが
カリキュラムに 「手もみ体験」 があること。

茶業にたずさわっている者にも、その機会は限られた昨今ですし
いま主流の機械化された製茶がそもそもは
手もみによる製造の流れを、量産化すべく移行しただけで
工程の根本は、手であれ機械であれ変わらないんですよね。
それを実際に、短い時間で体験できるのは貴重かと思います。

ところでこの記事、資格に興味のないかたにも
おいしく淹れるということにおいて参考になる記述がたくさんあって
とくに3ページ目に、そのエッセンスが詰まっています。
お茶がなかなかおいしく入らない、という悩みをお持ちのかたは
ぜひ一読してみてくださいね。

私は、最後のしめのことばにはっとさせられました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 色々な空間に色々な人がいて、それぞれ好みが違う。
 そんな環境でどれだけ相手に合わせ、気の利いたことができるか。
 呈茶という行為の底流に、何か普遍的な意味を感じた。
 コミュニケーションツールという点では、
 同じ茶でもペットボトル茶より急須で入れる茶のほうが
 向いているのかもしれない。

 友人、知人に 「日本茶アドバイザーの試験に受かった」 と話したら、
 もれなく 「お茶入れてよ」 と返ってくる。
 せっかくだから喜ばれたり、
 おかわりを求められたりする一杯を提供したい。
 気楽にできたらなおいい。
 使命感を抱くほどでもないが、そうしたささやかなやりとりが、
 日本茶文化の継承そのものであるように思う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

コミュニケーションツールとしてのお茶。

お茶というものに興味や自分なりのこだわり持つと
それを伝えたくて、とかく我を通しがちになるけれども
とっておきの一杯となるには、力まず、気負わず、軽やかに。

ともに過ごす誰かと、おいしいお茶といい時間を共有する根本は
ここに書かれていることに尽きるなあ、と思います。
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『フィンランドのくらしとデザイン ― ムーミンが住む森の生活』
於 ・ 静岡市美術館 (静岡県静岡市葵区)
2012年9月1日(土)〜10月8日(月・祝)

201209181532000.jpg

ビルのエスカレーターを上がったエントランスでは
ムーミンと、マリメッコのウニッコ(けしの花)柄がお出迎え。

静岡市美術館は、こうした演出でもいつも楽しませてくれます。
現在は、全国5会場を巡回中のフィンランド展が開催中。
静岡は3番目で、こののち長崎と兵庫に巡回予定とのことです。

マリメッコのテキスタイルをはじめ
食器や家具等、すぐれたプロダクトデザインの数々。
さらに今展では、トーヴェ・ヤンソンの 『ムーミン』 の原画や
民族叙事詩 『カレワラ』 にまつわる展示もあり
その風土に培われた精神性にまでふれられる好機会となっています。

フィンランドを代表する画家たちの作品は
国内では意外や、あまり観る機会がありませんけれども
個人的には今回、ペッカ・ハロネンや
アクセリ・ガレン=カレラの風景画が拝見でき嬉しかったです。

シンプルな風景描写でありながら
不思議と茶味を感じさせるものが多いのです。
雪や水面の、静謐な白にみる多様がことに心地よく
木製がたいていの純朴な額装との調和も、一見の価値があります。

お茶まわりのものでは、カイ・フランクの食器。
陶磁の食器シリーズ 「ティーマ」 や、ガラス器の 「カルティオ」 は
日本でも多くのインテリアショップで目にする人気の品ですが
それらプロダクトの現行品のみならず
オリジナルのモデルもいろいろと拝見できました。

シンプルなデザインで、プレートやグラスはスタッキングも容易。
求めやすい価格設定かつ、モデルが変わらぬかぎり買い増しがきき
色のバリエーションで遊び心を取り入れられる、彼の器。
用の美、ということばを思い出します。

あらためて、タンブラーの現行品など
ガラスケースのなかに初期作とともに並ぶのを観ると
フォルムにしろ色の加減にしろ、清潔な美しさがありますね。
贈答用パッケージもまた素敵。

新生活をはじめる人へのプレゼントにしたり
数茶碗のように、来客用にいくつか揃えておくのもいいなと思いました。

この会期中は、月曜も 「トークフリーデー」 として開館しているとのこと。
また、ショップでは関連書籍や布物、器もいくつか販売されています。
気軽に足をはこんでみてはいかがでしょうか。
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全国的に有名となった浜松にかぎらず
ここ藤枝にも実は、持ち帰り餃子のいいお店があったりして
おいしい餃子にはこと欠かない地域です。
静岡県は中食(なかしょく)率が高めとの話を聞いたことがあり
そうした食文化も影響しているのかもしれません。

さて。

「餃子を食べるときに、一緒に何を飲んでいますか?」

と問われると、餃子はお酒のつまみ派、の私としては
ビールや紹興酒を思い浮かべるものですから
このアンケートの結果には少々驚きました。

→ 「餃子を食べるときに、一緒に食べるモノ&飲むモノ」
   (Business Media 誠 2012/09/13)

複数回答なのですが
お茶系のものが過半数を得て、圧倒的に多いんですね。
(ただし回答者の年齢構成や男女比等、この記事では不明です)

 「お茶(日本茶、麦茶、ウーロン茶など)」  62.0%
 「ビール類(発泡酒、新ジャンルなどを含む)」  37.8%
 「水、ミネラルウオーター」  17.5%

コクのある餡に、皮を油でぱりっと焼いた焼餃子には
口中をさっぱりとさせてくれる烏龍茶や緑茶、ほうじ茶など
意外に合うのかもしれません。

そうしてみると、お酒でも
烏龍茶割りや緑茶割りも相性がよさそうですね。

ちなみに、少数派ながら
「牛乳」 や 「コーヒー」 といった回答もあり、衝撃を受けました。
食は本当に人それぞれですね。
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二日酔い対策、皆さんはどうされているでしょうか。

→ 「古今東西の変わった二日酔い対策、19個」
   (ギズモード・ジャパン 2012/08/29)

英文の原文が日本語訳されたものなのですが
とても参考にできないような、ちょっと風変わりな旧習もふくめ
さまざまなものが紹介されています。

日本からは、梅干が。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 居酒屋で飲み過ぎてしまった日本人は梅干しを食べるようです。
 梅干しは、プラムやアプリコットに似たウメという果物を
 漬け物にして乾燥させたものです。
 酸っぱいです。
 それもただの酸っぱさじゃありません、
 口がすぼまるほどの酸っぱさです。
 梅干しを緑茶に入れて、酸っぱさを軽減させて食べる人もいますが、
 それでもびっくりするくらい酸っぱいです。
 この行為には、ちょっと科学的な根拠もあって、
 梅干しに含まれる塩分が枯渇した電解質を補充してくれるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

居酒屋の定番ドリンク、焼酎お湯割りの梅干入りは
そんな効果を期待して呑むかたも少なくないのでしょうか。

「梅干を緑茶に入れて」 というのもいいですね。
単に酸っぱさの軽減というにとどまらず
緑茶もまた、(過度な飲酒でないことが大前提ですが)
二日酔い対策にいいともいわれます。

ちなみに私は、緑茶を濃いめに淹れて
日本酒などのチェイサーとして飲んだり
ときには 「静岡割り」 ですね、焼酎の割り材にしたりもします。

梅干とお茶の組み合わせは
すこし風邪っぽいときにいいと聞いたこともあります。
梅干の表面を焼いてから入れてもおいしいんですよね。

どちらも身近な食材なのもうれしいところ。
私も今晩は梅干入り緑茶にして飲んでみたいと思います。
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  • 9/6〜30 3,000円お買上げで「抹茶入 上くき茶 水鏡」 プレゼント
  • 2012.09.06 Thursday 11:20

弊社では、9月6日〜30日に オンラインショップ
3,000円(税込)以上お買い上げいただいたお客さまに
「抹茶入 上くき茶 水鏡」 100g袋(卸専用品)を1袋
プレゼントさせていただきます。

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 < ご注意 >
 ※ インターネット(ショッピングカート)からのご注文に限ります。
 ※ 9月6日付で発送のお荷物および
   9月6日〜30日ご注文受付分に限らせていただきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

朝晩はだいぶ涼しくなってきまして
抹茶入りの、コクのあるお茶がおいしい季節となってきました。

そして、今年の十五夜は、9月30日。
満月となるのも今年はちょうど同日だそうです。
月影を水鏡にうつして愛でるゆかしい風習にちなみまして
水鏡の銘のついたこのお品を選ばせていただきました。

抹茶の入っていない、シンプルなくき茶の水鏡は
小売商品の定番として常時ご用意させていただいておりますが
抹茶入のタイプは、通常は卸専用品となっております。

この機会にどうぞお試しくださいませ。
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種まく旅人 〜みのりの茶〜
種まく旅人 〜みのりの茶〜
監督 : 塩屋 俊 (2012 / 日本)

舞台は大分県の臼杵。

有機栽培茶農家の祖父が、心臓発作により入院。
ちょうどアパレルデザイナーの仕事をリストラされたばかりで
その場に居合わせた、田中麗奈さん演じる孫娘のみのりが
まったく経験のなかった農作業を代わりにすることになります。

お茶は工業製品ではなく、自然から日々いただく恵み。

晴れの日も大切だし、雨の日も大切。

シンプルな道理ながら忘れがちな
そんな包容力のあるメッセージに満ちた物語です。

陣内孝則さん演じる、神出鬼没の “金ちゃん” が
主人公でありながら物語の狂言回しの役目もしていて
(タイトルの 「種まく旅人」 とは、実は彼のことでしょうか)
楽しんで観られる、ほんわかとした印象のサクセスストーリー。

約2時間という尺ですから、お茶づくりのようすについては
そのこもごもの一面しか描けないという制約があるのでしょう。
茶にたずさわる者としては、どうもつい専門的にみてしまい
気になる点がなきにしもあらずでしたが
ただ劇中では、茶園の日々の管理にくわえ
荒茶に加工する作業なども話に織り込まれていて
製茶風景をみたことのないかたには新鮮かと思います。

くわえて、単に主人公らが農業に取り組む様子のみならず
過疎化や高齢化の進む土地の人間関係、慣習についてや
小さな地方自治体の農政についての問題点のエッセンスが
現実的に織り込まれているところにも魅力を感じました。

あと、みのりのメイクが話を追うごとに徐々に薄くなっていって
終盤、茶園の光のなかで素肌の質感が柔和に伝わるカットがあり
これが実に美しかったのです。
その清気に、やられたと思いました。

というのも、終盤までほぼすべての農作業シーンで
みのりは日よけの帽子をかぶらないんですね。
茶園の日ざしの強さを思うと、これはさすがに考えにくいことで
ずっと違和感をぬぐえないままに観賞していたものですから。
顔の表情をしっかりみせるため、という側面のみならず
そんな微妙な変化をも伝える狙いがあったのかもしれませんね。

観終えたらきっと、あたたかなお茶をゆっくりと淹れて飲みたくなります。

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201209031358000.jpg
開運堂(長野県松本市)製 「ピケニケカステラ」
 
真味糖大島白鳥の湖 とならんで
こちらのプレーンなカステラも、お店を訪れたさいによく求めます。

生地は見ためにも比較的きめ細かく
空気の抱かせかたが巧みといいますか、ふっくらとしていて
いざ口に入れて噛みますと
やさしくしっとりと変化するさいの繊細な食感が秀逸と思います。

袋の、南蛮人の素朴なイラストが素敵です。
カステラはもともと、ポルトガル伝来の南蛮菓子がルーツですものね。
このイラストは染織工芸作家の柚木沙弥郎さんによるものとか。
そのかわいらしさでも、昨今注目されている一品です。

「ピケニケ」 とは、ポルトガル語で 「遠足」 の意味だそうですよ。
ちょっとした外出にも気軽に持っていけて
少人数の家族やお遣いものにも重宝な、密封の個包装タイプ。

家庭でのもてなしとはちがい、仕事上の来客ですと
お茶とともにお菓子をすすめても遠慮されるかたも多いため
こうした個装のものはあえて未開封のまま器にのせてお出しします。
長い打ち合わせとなっても表面が乾く心配がなく
また、帰りにさっとお渡しできるのも利点と思います。

コーヒーや紅茶にも合わせたいところですけれど
弊社の日本茶のなかでしたら ほうじ茶 ひより がおすすめです。
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