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春とは名ばかりの余寒が続きます。
風邪やインフルエンザがまだまだ流行っているようですし
いよいよ花粉も飛びはじめ、健康管理に気が抜けません。
こんな記事が気になりました。
→ 「インフルエンザ、花粉症… 「免疫力」 向上で撃退しよう」
(産経新聞 2013/02/18)
うがい、手洗いといった日々の習慣はむろん大切ですが
体内に入ったウィルスや細菌などから自分の体を護る 「免疫力」 を
高めることも大切、という話題です。
残念なことに、現代の私たちの生活では 「清潔志向が高まり、
過度に微生物を排除していることや食生活の変化、
ストレスなどで自然免疫力は低下している」 といいます。
免疫力向上のための生活習慣の改善、なかでも食の面で
注目されているのが 「グルタチオン」 という成分なのだとか。
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抗酸化、解毒作用があり、
マクロファージにも含まれるグルタチオンは、
シスチンやテアニンといったアミノ酸を同時にとることで合成が進む。
シスチンは鶏などの肉類や卵、大豆製品に、
テアニンは緑茶などに含まれる。
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「グルタチオン」 とは聞きなれない名ですが
体内に存在するアミノ酸の一種(3種のアミノ酸からなる化合物)で
解毒や抗酸化のはたらきがあるそうです。
このワードで検索してみましたら、かなり多くのページにヒットしまして
この成分を配合した輸入品のサプリメントなども流通しているようです。
(経口摂取についての効果のほどはわかりませんが…)
肉類などに豊富なシスチン、緑茶に含まれるテアニンの同時摂取が
その成分の体内での合成を促進する、ということで
結局は、ごく身近な食品をバランスよく日々いただくことが
地道ながらも免疫力アップへの早道となるのかもしれませんね。
朝日新聞の 「声」 の欄にあった、こんな投稿が目にとまりました。
→ 「【声】 息子に茶柱を見せてやりたい」
(朝日新聞デジタル 2013/02/05)
家で、急須を使って淹れたお茶を飲む高校生が減っているという
最近のニュースを受けての
同じ年ごろの息子さんをもつ母親からの投稿です。
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自分は日頃、子どもにきちんと
お茶について教えているだろうかと不安に思った。
その若い母親を笑えないような気がして、
春に高校生になる息子と話してみた。
幸い毎朝お茶を飲むので、いれ方は知っていたが、
思った通り茶柱は見たことがないという。
急須は、茶(ちゃ)漉(こ)しにお茶の葉を入れるようになって
ずいぶん洗いやすくなったが、
引き換えに 「茶柱が立つ」 幸運には出合えなくなった。
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たしかにいまは、急須にもともと
目の細かな金網の茶こしがセットされたものが普及していて
お茶のくきというか芯の部分である 「茶柱」 が
その目をくぐりぬけて湯呑茶碗に出てくることはまれ。
湯呑のなかで立つシーンに出会うことが、より珍しくなりましたね。
また、お茶の葉とくきの部分を選別する製茶機械も
今日のものは精度がすぐれている、ということも
茶柱が縁遠くなった大きな理由かと思います。
さて、そもそも、どうして茶柱が立つと喜ばれるようになったのか
この記事にいくつかの説が紹介されていました。
→ 「 「茶柱が立つ」 と縁起がいいワケ」
(web R25 2013/01/25)
「いま流行りのステマ(ステルスマーケティング)」 説もあるんですね。
これなど、いかにも、という感じがします。
面白く読みました。
記事の最後に、「茶柱を立たせるポイント」 が紹介されているのですが
「茎の含まれているお茶を選ぶ」
「目の粗い急須を使う」
「少な目の茶葉で多目のお湯を使う」
の3点を守ったら、10杯中3杯で茶柱が立ったのだそう。
ちょっと淡白なお茶になりそうですが …
実験気分で、ご家族で試してみても楽しいかもしれませんね。
くき茶、棒茶、かりがね、といった名称で販売されているものを選ぶのが
勝率アップにつながるかと思います。