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  • 2016.03.31 Thursday

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白い馬の季節
白い馬の季節』 
監督・脚本: ニンツァイ(寧才) (2005 / 中国)

少雨などによる気候要因と、過放牧などによる人的要因から 
豊かだった草原は、砂漠化の一途をたどっています。

中国内モンゴル自治区の、気高き草原の民、ウルゲン一家。
例外にもれず、この家族も愛馬を手放し、遊牧民の暮らしを捨て 
町へ移り住まざるをえない状況にまで追いこまれます。

パオに住み、伝統的な遊牧生活をおくる人々の姿は 
今までも、映画や絵本等に、美しく叙情的に描かれてきました。

今回、やせて干上がった黄土色の大地を映像で見るにつれ 
残念ながら、生態環境の保護や回復が 
家族愛や、伝統文化への誇りとは容易に相容れない 
厳然たる現実に、やりきれない思いが残りました。

ところで。

この映画で多かったのが、家族がお茶を飲むシーン。
訪ねてきた人々にも、「お茶でもどうぞ」とすすめていました。

お茶を淹れる(つくる)ところのシーンがなかったのですが 
モンゴルでは一般的に、磚茶(たんちゃ)を飲むそうです。
プーアル茶と似た製法の“後発酵茶(こうはっこうちゃ)”で 
茶葉を、麹や酵母で発酵させてつくるので、やや個性の強い味。
それをギュッとプレスして、カチカチの固形にしてあります。

(人を訪ねる際に、この磚茶を土産に使うシーンもありました)

さて、飲むときは、磚茶を削り、大きな鍋や鉄釜で煮出します。
塩で味を調え、羊の乳を入れた、しょっぱいミルクティー。
チベットのバター茶よりも、脂肪分は淡白です。
これをたっぷり作り置きしておくのが、モンゴル流ですね。

以前、たしか下北沢のモンゴル料理店で飲んでみたことがあります。
思ったよりクセは気にならず、おいしくいただきました。
日本人の感覚からすると、お茶というよりスープに近い感じです。

疲れをいやし、労をねぎらい、栄養をいただく。
お茶はモンゴルのかたがたにとっても、不可欠のようです。
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殯の森
殯の森』 
監督・脚本・プロデュース : 河 直美 (2007 / 日仏合作)

カンヌ国際映画祭のグランプリに輝いた効果か 
楽しみにしていた河鶸篤弔凌刑遒 
嬉しいことに、今回は静岡でも上映されています。

生と死の“結び目”であるかのような、深い森。
その、森を遠く背景にすえながら、主人公のふたりが 
茶園で、かくれんぼをするシーンがあります。

一様に陽をうけて輝く、畝の美しさ。
手をかけ、慈しまれる緑の、いきいきとしたこと。
森の陰影とは対照的な、いのちの明るさ。
今を生きているふたりが、心をすこし通わせはじめた 
象徴的なシーンでもありました。

ちなみに、撮影の舞台である奈良県は 
荒茶生産量で全国6位(平成17年統計)です。
静岡ほどの栽培面積ではありませんが 
奈良の山あいを旅すると、よく、茶園を目にします。
「大和茶」で有名ですね。
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